蚊取り線香を傍らに。

2017-05-29 22:01:51 | 月見台の家


だんだんと夏めいてきて、窓を開け放しておくのが気持ちよい季節になりました。
窓辺のテーブルや、デッキに出て、冷たい麦茶(麦酒?)なんか飲みながら無為に時間を過ごすのは、なんとも言えず気分がゆったりとします。
カフェやお店ではなく、自分の家ならではの「ゆったり感」があるように思います。

写真の「月見台の家」」もそんなことをイメージしながらデザインした住宅です。
窓枠は木でできていて、そのレトロ感に愛着が沸きます。

デッキに出るときは蚊取り線香を傍らに置いて。
そんなひとつひとつのものに、愛着の沸くものを選ぶ。
そんなひとつひとつのことが、「ゆっくり暮らす」ことを楽しくしてくれますね。
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ニューヨークの街角

2017-05-21 16:18:51 | 旅行記


ニューヨークの住宅街。住宅の外観のデザイン様式や窓のプロポーションなどが法律で定められ、整然とした街区が続きます。
一軒一軒の建物が個性を主張するのではなく、色や微妙なデザインの差異のなかに、どこか洗練されたデザインの質が表れるように思います。
ニューヨーク特有の即物的な鉄の非常階段と、様式モチーフの施された壁が、不思議な調和を見せてくれます。
白く塗られた窓枠と、その奥に見えるスタンド照明の気配に、住宅としての温かさが滲み出ます。
傍らには緑。居心地の良い窓辺の空間なんだろうなあ。
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古木の見える家。

2017-05-16 13:51:20 | 古木のある家


「古木のある家」  都内に最近できあがった住宅です。
古い庭木を残して建て替えました。最近は住宅街のなかの緑が少なくなってきましたが、この敷地の近辺も建て替えがすすみ、一気に緑の気配が消えてしまいました。
庭木をよけるようにして間取りを考えていくのは難しかったけれども、その分、どの窓からも古い木が身近に顔を出してくれます。

古い柿の木が見えるダイニングキッチン。
キッチンの脇には出窓が造られ、その下に本棚スペースもあります。
単に機能的なだけでなく、物を飾ったり、気に入った照明スタンドを置いて、雑誌を入れておいたり。
キッチンにいることを楽しむために創られたスペースです。

白く塗られた天井には、木々の緑がほんのりと映り込んで。
新しい家だけれども、どこか懐かしい感じでほっこりとします。
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京都さんぽ。16 ~壁の街~

2017-05-09 06:35:41 | 京都さんぽ


京都の大徳寺は不思議な場所で、その特徴はなんといってもその壁の多さ(?)でしょうか。
屈曲しながらつながる壁に誘われるように、奥に奥にはいっていく空間構成は、独特の風情があります。

大徳寺内にある、普段は非公開の養徳院。壁のなかには別世界が広がります。足元の踏み石のつながりを見ているだけでも美しい。
ある日の夕方、若い庭師がテキパキと手入れをしていました。
もう何百年と、世代を超えて庭づくりの作法が受け継がれていることに、目に見えない時間の厚みを感じます。
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