素材溢れる

2021-04-15 23:18:06 | 西東京の家


いつもは素材の種類を絞り込んだインテリアのデザインをすることが多いのですが、この「西東京の家」では、いろいろな素材がギュッと濃縮されて見えるインテリアになりました。
木、金属、タイル、石、陶器・・・どの素材も堂々と見えて楽しい感じです。
写真の左側に見える洗面ボウルは、陶芸を趣味にされている施主の手作り。
かなり大きいので作るのは大変だったようですが、シンプルなシルエットに、淡い浅黄色の釉薬がかけられ独特の存在感があります。
使い込んで汚れて傷がついても味になってくれそうなインテリア。いいですね。
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大きなベンチ

2021-03-14 22:54:50 | 西東京の家


西東京で進めてきた住宅が、ついに引き渡しとなりました。
不整形の土地に2世帯住宅を実現するため、昨年から施行された建ぺい率緩和の法規をフル活用しながら間取りを組み立てました。

屋根は斜線制限の影響を厳しく受けながらも、抑揚のある天井のかたちとして現れ、空間に変化を与えてくれています。
キッチンに面した壁一面に貼られたタイルは濃茶色で、インパクトがありますね。
キッチンに面してバーカウンター方式になっていて、背の高いスツールを置いて食事もできます。
あえてキッチンで食べる朝食とか、楽しいですよね。



出窓状のベンチも、実際の面積以上に空間に広がりを感じる要素となっています。
ベンチの長さは実に3メートル!少し低めの座面で落ち着きます。大きなテーブルを据えて、みんなが集まる場の雰囲気ができあがりました。
ベンチの脇からは大きなルーフテラスに出られます。屋根のかかった「ロッジア」というスペースで、小さなテーブルを置いてコーヒータイム(ビール?)を楽しめるという趣向。

みんなで集まるのも楽しいし、家族それぞれが好きに時間を過ごすのもいい。
そんなおおらかな家になりました。
そのおおらかさは、ざっくりとした素材の風合いを活かしたインテリアとも呼応しています。



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タイルのある大壁

2021-01-29 22:42:17 | 西東京の家


西東京の現場では、内装工事が進行しています。
建具屋さん、塗装屋さん、クロス屋さん、タイル屋さん・・・
あらゆる職種が関わりますので、入れ替わり立ち代わりで徐々に現場が仕上がっていきます。

2階にあるLDKは、屋根のカタチがあらわれた斜めの天井です。
その斜めのラインに沿ってタイルを貼るのだから、これは大変!
端っこの方は細かく切ったタイルを貼ることになります。
図面で描くのは簡単なれど、実際につくるのは手仕事ですからね。
できあがってみると、とても丁寧な仕上がりで嬉しくなりました。

こげ茶色のざっくりした風合いのタイルは存在感たっぷり。
細長い窓から入ってくる光も神々しく感じます(笑)
これまで手掛けてきた住宅とはまた違った趣のインテリアになりそうで、楽しみです。

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夜の現場

2020-12-28 21:59:18 | 西東京の家


西東京市で進行中の2世帯住宅の現場は、年末まで大忙し。大工さんの仕事も佳境に入っています。
夜の現場、と言っても夕方の時間帯ですが、冬の早い日の入りで、照明をつけながらの作業になります。

屋根が複雑に入り組むカタチ。設計も大変だったけれども、現場の作業も大変です。
でもその甲斐あって、入り組む天井のかたちと照明の効果が合わさって、幻想的で不思議な空間が浮かび上がります。

2階にある子世帯住居は、親子4人暮らし。天井も床も変化に富んだ室内空間。にぎやかな暮らしがイメージされます。

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手起こしの棟上げ

2020-10-20 22:23:00 | 西東京の家


西東京の現場が上棟しました。敷地の状況によりクレーンが使えず、冷たい雨の降る中、人力で1本1本 材木を荷揚げしながらの棟上げ作業になりました。
しかも、登り梁という斜めの構造材が多く、骨組みを組み上げていく作業も難航しますが、無事に組みあがりました。
この住宅は変形した形状の土地に建ち、昨年から施行された「建ぺい率」の緩和規定を受けた計画となっており、斜線制限そのほか法規制を工夫しながらクリアして成り立っています。
設計ではとても苦心しましたので、カタチとなって立ち現れると感無量です(笑)



この数年のなかでも最も複雑な架構の設計となりました。うごめくような屋根面が印象的。
家族の人数からするとかなりコンパクトな家ですが、出窓やロッジア(屋根の掛かったテラス)など、楽しく居心地よく、広く感じる工夫が満載です。
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