ずいぶんとブログの更新が滞ってしまったのですが、その間に、いくつかの現場が進行しています。
上の写真は吉祥寺で進行中の住宅。棟上げをし、暑い中、大工さんを中心に下地工事が進んでいます。
週に1回の定例打合せの際には、僕も三時の休憩に寄せてもらいます(笑)
不思議なことにどの現場でも、その住宅の一番居心地が良いところに、職人さんたちの車座ができるような気がします。
吉祥寺のこの住宅ではこの窓辺の場所。すでにダイニングテーブルらしき台が置いてありますが、ここは実際にダイニングになります。
まだ更地の状態の敷地は、すべての場所が同じに見えますが、よく観察すると、敷地のなかにもいろいろな特徴があることがわかります。
それらに身をゆだねるようにして居場所を築く。
そんな「発見型」の設計が、僕の性には合っているようです。
この窓には木製の網戸など、窓辺で心地よく過ごすための質感と機能がこれから造作され、この場所にぴったりと合ったダイニングテーブルとベンチもオリジナルにデザインする予定です。
いつもながらのスタンダード・デザインのなかに、質感と使い勝手を込めて。
吉村順三が「重心のある場所」という話をしていましたが、そんなような考えにはとても共感をおぼえますし、30年経った後でも、そんな風に感じてもらえる場所をつくりたいのです。