家の中には廊下などの動線があります。通るだけの実用的なスペースだけれども、家の中を移動すること自体が気分転換のようになるといいなと思います。
写真は「青葉の家」の廊下からトイレに入るところ。
廊下といっても玄関ホールと一体になっているのですが、床には黒っぽいタイルが貼られて引き締まった雰囲気。
そこからトイレに入ると、壁と天井が紫色に塗られています。
やはりトイレのドアを開けるたびに「おおっ」とちょっとしたサプライズのような感覚があります(笑)
この家の設計が始まった当初から、施主となんとなく共通の話題になっていたのは、メキシコの建築家ルイス・バラガンの住宅のこと。
ルイス・バラガンの設計する住宅は、さまざまな色彩に溢れていることで有名ですが、実はモノクロームの空間も多いのです。
色を引き立てるのは無彩色、ということでしょうか。
「青葉の家」でのモノクロームの空間からパープル色の空間への出会いというのは、ちょっとルイス・バラガンの影響があったのかもしれません。