中庭を囲んで。

2020-01-29 23:05:46 | 富士 家と仕事場


前回のブログの続きです。
富士ですすめている現場は、南側に大きな幹線道路が建設中です。
今はまだ静かなこの環境も、大型トラックが行き交う環境に変わっていくとのこと。
南側だからといって、大通りの前に大きな窓を開け放つような間取りにはしたくありませんでした。

敷地の隣には、施主の実家があります。実家と向き合って、中庭を囲むようなイメージにしよう!
そんなふうに思い立ってから、設計は雲が晴れたようにスッキリと解けていきました。

中庭に面して大きなダイニングテーブルを置いて、それが家の中心になっています。
窓からは中庭のシンボルツリーが見えるように。




中庭に面したダイニングの反対側には、フリースペースがあり、出窓がつくりつけてあります。
出窓の前にも植栽をし、出窓がベンチコーナーにもなります。まだ小さな子どもたちが、この出窓ベンチに座って本を読むようなシーンを思い描きながら設計を進めました。
西側に面していますから、植栽の木陰が室内に入り込みゆらめいて。
そんな雰囲気をイメージしました。

そんなことを考えながらつくりあげたイメージが、徐々に形になりつつあります。
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富士山を望んで

2020-01-25 21:30:38 | 富士 家と仕事場


富士で住宅の現場がすすんでいます。この住宅からは、富士山を望むことができ、ご実家と隣り合い、すぐ目の前を大きな計画道路が工事中。
良い環境もあれば、距離を置きたい環境もあります。このようにひとつの敷地であっても、いろいろな特徴があるものです。
それらをよく観察しながら設計をすすめていくことになります。

朝起きて、顔を洗いに洗面所に向かうとき、最初に見える光景が上の写真。
まさにピクチャーウィンドウのようにしてデザインしました。

棟上げの日。富士は快晴に恵まれ、富士山に祝福してもらっているような気分になりました(笑)
これから大工さんの仕事も本格化していきます。


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古いものを残す

2020-01-20 21:59:41 | 古木のある家


家を建て替えるとき、以前からずっとあった何かを残すことがあります。
多くの場合、それは庭の木々であったり、昔風のガラス戸一枚だったりするのですが、そんなふうにして以前からあったものを残そうとするのはとても自然なことでもあるように思います。

家が新しくできるのは、とてもワクワクすることですし、気持ちも高揚するものだと思います。
でもそれ以上に、できあがった家で長く暮らすためには、安心感や、気持ちが穏やかになるような場所であることが、なにより大切なのではないかと思っています。

古くから残るものにちょっと寄り添うような感じ。そんなものがあるだけで、安心感や、心穏やかさがもたらされるように思います。
ずっと見慣れた木々を窓から眺めながら過ごせるコーヒーコーナー。家の外観は、そんな木々の影の背景になるように。
そんなふうにしてつくった家がありました。
都会のど真ん中の家ですが、独特の癒された気分になります。

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今年も「日々の暮らし」のために。

2020-01-06 22:11:08 | わらびの家


新年あけましておめでとうございます。
年のはじめに、今年はこんなことをやってみよう!と、これまでにないチャレンジをしようと思う一方で、これまで通り、より一層「日々の暮らし」に向き合いたいという思いがあります。

日々の暮らしを心地よく、楽しく。
忙しくても、たまの休日にゆっくりと過ごせる場所があるのは、とても素敵なことだと思います。



お菓子や料理が映えるテーブルや、庭の木々としっくりと馴染む木製の窓枠。
ダイニングの奥にひっそりとある自分だけのスペース。そこから見えるとっておきの眺め。
そしてすべてが、ゆっくりとゆっくりと時間を帯びて味わいを増していく。

家のデザインといっても、カッコつけるわけじゃない。すべては居心地の良さのために。そう、ヒュッゲな暮らしのために。





写真は昨年に完成した「わらびの家」。そんなことを実現できたのではないかな、と思える家になりました。
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