2023年がスタートし、ぼく自身の仕事も、これまで積み上げてきた設計の技法をさらに展開していく一方で、学生時代に感じ取っていた自由さに向けてあらためてチャレンジしていきたいと思っています。
上の写真は、スペインのバルセロナにあるガウディの作品「カサ・ミラ」の屋上の煙突。
宇宙人?のようにも見える不思議な造形は、煙の上昇を促す煙突に適したカタチなのだとか。
そうした合理的なカタチが、同時にかわいらしいアイコンのようにも見える。そんなカタチのもつ力強さと自由さに、もっと目をむけたいなと思います。
写真の中央下方に、煙突を夢中で覗き込む、当時の建築小僧だったぼくの姿も写り込んでいます(笑)
そして下の写真は、学生時代に定型の建材ではなく自由なカタチを求めて、ある研究所のエントランスホールの内部照明を、石膏を用いて自主製作しているところ。
石膏が固化する前のじんわりと温かい感触が脳裏に浮かびます。
後輩がパチリと撮ってくれました。
現在の設計はパソコンの前でCADソフトを駆使するのが一般的ですが、カタチあるものを生み出す労力と手応えもあらためて思い出しつつ、新しい仕事に活かしていきたいと思います。