建築家の自邸だからといっても、コンロなどの機器は最もローコストな部類で、気の利いた設備も無し、収納もほとんど扉無し。
工夫して使う、とても簡素なキッチン。
そんななかにも自慢できることがあって、それは、大きな窓に面していること。
調理台の背面のカウンターの真正面に窓があって、そこからは中庭の緑が見えるのです。
とても細長い形状の家だから、広い部屋をとることはできませんでした。
このキッチンなんて、家の幅がいちばん狭いところにつくられていて、両手を広げたぐらいに収まっているのです!
でもそんなおかげで、こんなに窓辺の楽しいキッチンができあがりました。キッチンに居ながら、中庭の緑がぐぐっと身近に。
キッチンは日当たりがよくないほうが食材も傷まず、理にかなっているとは思いますが、まあ、過ごしていてじんわりといいなと思えるのがいちばん。
なにごとも、工夫次第で楽しくなる、ということですね。