ランチ会

2024-04-16 22:16:27 | わらびの家


5年前に完成した「わらびの家」の建て主から、ランチにお誘いいただきました。
ランチ会には工事を担当した監督さんもいらっしゃって、久々に家づくりのメンバーが集い、楽しいひと時となりました。

この家は、テンションの上がるキッチンを!というテーマをいただき、一緒につくりあげてきた家で、ぼくにとっても思い出深く、そしてとても気に入っている住宅です。
とにかく来るたびに、いい。そんなふうに思えることが幸せですし、家を大切にしていただけていることをとても嬉しく思います。
建て主のインスタグラムにも日々の様子が紹介されているのですが、なんて映えること!(笑) 久しぶりに訪れましたが、素敵な雰囲気になっていることを日々見せていただけるのは嬉しいものです。



庭には小鳥が遊びに来るようになったそうです。
ランチ会のときにも、バードバスやピーナッツ台に小鳥が次々にやってきます。
トラックがブンブン通る街道沿いに建つロケーションなのに、一歩中に入ると静かで、小さな庭は楽園のようです。

ハンスウェグナーがデザインしたテーブルや、ルイスポールセンのランプも空間に優雅さをもたらしてくれます。
ぼくたちがデザインした窓も、よい雰囲気で庭の風景を切り取ってくれています。

ゆっくり時間が流れる、落ち着く楽しい居場所。
そんな家になったなあと思えて、嬉しくなりました。
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ダイニングの楽しみ

2022-07-03 22:36:31 | わらびの家


家づくりのプロセスは、建設工事が終わって建物を引き渡すといったん一区切りにはなります。
でもそこから、「暮らしづくり」のようなものが始まります。
家具はどうしようか、食器はどうしようか、家の外に目を向ければ、庭をどうしようか・・・。
これらは工事とは関係の無いものだけれども、暮らしをカタチづくる重要なメンバーたちです。
家ができあがって、後はご自由にしてください、ということでもなくて、主要なところは設計の途中から話題にして、一緒に選んだり打合せをしたりします。

ハンスウェグナーのテーブルとYチェアは、来客に合わせてどのようにレイアウトできるかもシミュレーションしながら建て主と一緒に選んだものでした。
テーブルの背面にあるコーヒーミルなどは、さすがに「これにしましょう!」なんて差し出がましいことは言いませんが(笑)、気に入ったものを手の届くところに置いておけるように棚板をデザインしておきました。
気持ちよく暮らすためには、モノがきちんと片づけられるように収納をきちんと造っておくことが大事だと思っていますが、見ていて楽しいものはぜひオモテ舞台にあるといいなと思います。

いずれここで料理教室をやりたい。テンションの上がるキッチンを!
そんなご要望から始まったこの家づくり。
つくったお菓子や料理、庭にやってくる鳥のことなど、日々の様子がインスタグラムにアップされていて、それが本当にインスタ映え!していて、自分が設計したことを忘れてしまいそうです(笑)
日々の暮らしを楽しんでいただいていることを垣間見えて、建築家としては冥利に尽きる思いです。
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ヒュッゲな場所。

2021-04-30 17:29:34 | わらびの家


雨上がりの快晴のなか、「わらびの家」でフォトグラファーによる撮影を行いました。
今年の新緑は芽吹きが早いといいます。室内に入ると、目に鮮やかな新緑が目に飛び込んできました。

新緑によって緑味を帯びた光が室内に入ってきます。
キッチンカウンターやテレビの暗色面には、緑が映り込んで幽玄な雰囲気に。
木漏れ日は室内に入り込んで、ゆったりとゆらめきます。
そして、明るい光と、陰影と。
そんな雰囲気のなか、置かれた家具や道具類ひとつひとつが独特の存在感と趣をもって佇んでいます。
うーん、なんだろう、この感覚は。
カッコいいとか、キレイだとかいうよりも、癒されるという感じでしょうか。



ご夫婦ともに在宅勤務が主になり、家で過ごす時間が長くなったとのこと。
この空間で過ごす時間を楽しんでいただいているようです。

しばらく更新が滞ってしまったホームページに、できあがった写真を近々アップしたいと思います。



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クリスマスの家

2020-12-25 17:56:34 | わらびの家


「わらびの家」は、クリスマスに縁のある家でした。
家のプランを最初にプレゼンテーションしたのはクリスマス。
クリスマスプレゼントのよう、と言っていただいたのが懐かしく思い出されます。
そして、設計が終わり、工務店との工事契約もクリスマスでした。

家ができあがって1年以上が経ち、暮らしの様子を時折写真とともにお知らせくださいます。
コロナ禍になることなど想像もしていなかった時期の設計だったけれども、ダイニングのつながりに作った小さなデスクコーナーは、在宅を仕事をされている施主にとって大活躍の場となりました。2畳にも満たない小さなパーソナルスペース。
扉はついていないけど、ダイニングから直接は見通せなくなっていて、ちょっと籠る感じが楽しい。
目線の先の小窓からは庭が見えます。庭には小鳥も遊びに来るようになったとのこと。
室内ではインコも飼い始めました。

ある夏の日、施主から写真メールが届きました。
~仕事をしていたら、なんと小鳥が家の中を覗き込みに来ていました。
わが家の小鳥に挨拶に来てくれたのかなぁとほっこりしました。~
そんなメッセージとともに、こんな写真が。



ちいさな場所に広がっていく豊かな世界。
いいものだなあ。
きっと玄関にはクリスマスリースが綺麗に飾られているんだろうなあ。
今頃は最後の紅葉が風に吹かれるのを見ながら、年末の仕事に大忙しかもしれません。

来年もまだコロナ禍が続きそうですが、日常を大切に、穏やかな気持ちで過ごせますように。





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イメージ通りのドアとは。

2020-08-22 21:56:21 | わらびの家


質感の美しい玄関ドアを造りたいものだとつねづね思います。
長年そこにあったかのような、重厚で、しっとりとした風合いがあって愛着のわくドア。

写真のドアはラワン材を用いたオリジナルで、防腐塗料で着色しています。
丁番はフランス丁番というレトロな風合いのもの。
ドアハンドルは堀商店という老舗錠前メーカーのもの。出来は素晴らしいけど精度が厳密で、建具屋さん泣かせの一品。
クリスマスリースや正月飾りを掛けるフックはインターネットでの購入品。
いずれも真鍮製で、取り付けたときは金ピカで恥ずかしいのだけれど、半年もすればくすんできていい案配になります。



ブランド品を求めるのではなくて、欲しい質感や風合いを求めて製品を選ぶ。そんなことで、とても愛着がわくものになりますね。
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