
「庭師と画家の家」のリノベーション工事が終わりました。画家Yさんにとって待望の、自宅に併設されたアトリエです。
コストを調整しながら設計内容を盛り込むのは難しかったけれども、収納量たっぷりの棚越しに、真っ白なアトリエが見える光景は新鮮で嬉しくなりました。
天井高も高く、また、油絵の大型キャンパスの搬出入をしやすいように、細長い扉をつけたり、実用に即した工夫が散りばめられています。

今回の工事に合わせて、居住部分の3階のテラスにデッキを増設しました。イペという脂分の多い南洋材を用い、耐久性もバッチリです。
リビングからの続きで部屋も広く感じられ、遠くには桜の木立も眺められ、心地よい春に間に合いました。
できあがって6年が経過した家に、新たなスペースが加わることで、またひとつ家の雰囲気が大きく変わりました。
生活の状況に合わせながら少しずつ手を加えていくことで、ずっと長く住み続けていただけるのなら、こんなに嬉しいことはありません。