オノ・デザインにとって武蔵野市での2軒目となる住宅プロジェクトが進んでいます。
この界隈は建ぺい率40パーセントの地域で、つまり敷地の40パーセント分の範囲までしか建物を建てることができません。
逆に言えば、敷地の60パーセントの範囲は、おのずと屋外スペースとなります。
そのスペースを、単なる余白としておくのは、とてももったいないことだと思います。
むしろその60パーセントの屋外スペースを、いかに活きたスペースにするかを、僕は大事にしたいと思います。
そう、「敷地を満喫する」ことがとても大切なテーマになるのです。
模型を作ると、その「敷地の満喫」具合がとてもよくわかります。目線の高さになるように模型に顔を近づけながら、模型のなかを歩いてみます。
あっちに行ってみたり、こっちに行ってみたり。佇んでみたり。
ブドウ棚の下にベンチがあって、家のなかと外を行き来する楽しさ。
木漏れ日が心地よい庭。
そんなイメージを大切にもちながら、図面をひき、現場で指示をしながらつくりあげていきます。
来年の今頃には新しい生活がスタートできるよう、設計はこれから佳境にはいっていきます。
オノ・デザインは新年3日まで年末年始のお休みをいただきます。
どうぞよい年をお迎えください。