昨年の秋より続いてきた、僕の設計アトリエと住居の工事がついに完成をむかえました。といっても、まだ必要なものをいろいろと準備しなくてはいけないのですが・・・。それでも、最初の家具が空間のなかにはいると、それまでちょっとよそよそしかった床や壁や窓が、とても親密なものに感じられます。
写真の空間は応接室。お施主さんと打合せするのが主な用途、ではあるのですが、毎日打合せがあるわけではありません。ですから、それ以外の時間にも気持ちよく過ごせるような場所にしたいと思ってつくりました。僕やスタッフが図面や作品集を片手に思索にふける場所でもありたいと思います。それから、食事をしたり、コーヒーを飲んだり、そしてその後は昼寝でも・・・って、それはナシですが(笑)、でもそのぐらい居心地のよい場所にしたいと思っていたのです。こじんまりとした部屋ですが、落ち着きもあり、陽の角度によって表情をかえる、変化に富んだ空間になりました。
これから、山梨にいる家具職の方に、この部屋に置くテーブルを制作してもらうことになっています。それがここに置かれたときに、いろいろなものが調和する光景を想像すると、ワクワクしてきます。
自分のアトリエと住居ですから、これからずっとこの空間に付き合っていくことになります。職住一体の日々の暮らしのなかで、どのようなことを感じ取っていくのか(あるいは反省も!?)楽しみでもあります。このブログでも、このアトリエ住居のことを少しずつ丁寧に紹介していければ、と思っています。