peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

サルナシ(猿梨)

2005年09月16日 | Weblog
サルナシ(猿梨)マタタビ科 マタタビ属 Actinidia arguta

「コクワ」「シラクチヅル」とも呼ばれる。山地に生える落葉つる性木本。つるは丈夫なので、筏(いかだ)を組んだり、吊橋をつくるのに利用された。

 葉は互生し、長さ5~12cmの楕円形~広楕円形で先は尖り、表面は光沢がある。葉柄は赤みを帯びる。5~7月、直径1~1.5cmの白い花が咲く。雄しべの葯は黒紫色。雌雄別株または同株。

 果実は長さ2~2.5cmの球形または広楕円形で、香りがよく、甘酸っぱくておいしい。生で食べるほか果実酒にもする。分布:北海道~九州

ヤマナシ(山梨)

2005年09月16日 | Weblog
ヤマナシ(山梨)バラ科 ナシ属 Pyrus pyrifolia

山の中腹ややや湿ったところに生える落葉高木。果樹のナシ(梨)はこのヤマナシ(山梨)を改良して栽培化したものと言われているが、日本に野生しているヤマナシは人家近くの山に多いことから、本来の自生ではなく、中国から入ってきて栽培されていたものが野生状態になったものという説もある。

 「ナシ」は「無し」に通ずるというので、縁起が悪いからというので、産地では「アリノミ(有りの実)」とも呼んでいる。

 高さは5~10mになり、樹皮は黒っぽい。葉は互生し、長さ6~15cmの卵形~狭卵形。花期は4月頃。直径2~3cmの白い花が咲く。

 果実は直径2~3cmの球形で、9~10月に熟すが、酸味が強く、硬くてじゃりじゃりしていておいしくない。分布:本州~九州

 画像は、小さくて硬い実をつけたナシ(梨)。硬くて不味い。

マツブサ(松房)

2005年09月16日 | Weblog
マツブサ(松房)モクレン科 マツブサ属 Schisandra repanda

山地に生える落葉つる性木本。葉は密に互生し、長さ4~8cmの卵形または広楕円形で、厚くて柔らかい。先は短く尖り、ふちには浅い鋸歯がある。

 6~7月、細長い柄の先に黄白色の芳香のある花が垂れ下がって咲く。花は直径1cmほど。雌雄別株。果実は7mmほどの球形で、藍黒色に熟し、甘酸っぱい。果実酒にもできる。

 名前は、傷つけると松やにのような匂いがし、果実が房状につくことに由来する。分布:北海道~九州

 画像は、まだ青いマツブサの果実。小さな球形の果実が房になってついている。