peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ミズキ(水木)の実

2005年09月19日 | Weblog
ミズキ(水木)の実ミズキ科 ミズキ属 Cornus controversa

山地に生え、高さ10~20mになる落葉高木。樹皮は灰褐色。枝を放射状に四方へ広げ、階段状の独特の樹形になる。

 「ミズキ(水木)」の名は、樹液が豊富で、特に春先に枝を切ると、水のように樹液がしたたり落ちることからついたという。

 葉は枝先に集まって互生し、長さ5~15cmの広楕円形または広卵形で、先は短く尖り、裏面は細かい毛が多く、白っぽい。葉脈が目立つ。5~6月、枝先の散房花序に白い小さな花を密につける。花弁は4個あり閉会する。花は直径7~8mm。

 果実は直径7mmほどの核果で、赤紫色から黒紫色に熟す。分布:北海道~九州

 ミズキ(水木)に良く似た「クマノミズキ(熊野水木)」は、葉が対生することや花期がミズキよりも約1カ月ほど遅いことで区別できる。

 画像は、びっしりと実をつけたミズキ(水木)

カヤ(榧)の実

2005年09月19日 | Weblog
カヤ(榧)の実イチイ科 カヤ属 Torreya nucifera

山地に自生しているが、人家のまわりなどにも植栽されている常緑針葉高木。幹は直立し、高さ20~30mになる。大きいものは高さ35mにもなる。樹皮は青灰色で、老木になると縦に薄くはがれる。葉は水平に開いてつき、長さ2~3cmの線形で、厚くてかたく、先は鋭く尖り、さわると痛い。雌雄別株。

 花期は4~5月。雄花は葉腋につき、雌花は小枝の先につく。果実は長さ2~3cmの楕円形で、翌年の秋に熟す。果実が熟すと割れて、中からアーモンドのような種子が出てくる。種子は炒って食べるとおいしい。

 また、カヤ(榧)の柾目材でつくった碁盤や将棋盤は最高級品といわれている。

 分布:本州(宮城県以南)、四国、九州、朝鮮

キブシ(木五倍子)の実

2005年09月19日 | Weblog
キブシ(木五倍子)の実キブシ科 キブシ属 Stachyurus praecox

山野や給料の日当たりの良いところに多い落葉低木。高さはふつう2~5mになる。葉は有柄で互生し、長さ5~13cmの長楕円形または卵形で、先は長く尖り、ふちには鋭い細かな鋸歯がある。

 花期は3~4月。葉が出る前に長さ4~10cmの花序を垂らし、淡黄色の花を多数開く。雄花のほうがやや大きい。雌雄別株。

 名前の由来は、果実(実)を五倍子(ゴバイシ、フシ)の代用として染料に使ったことによるものと思われる。

 果実は長さ約8mmの広楕円形。海岸近くに多い「ハチジョウキブシ」は、花穂が長く、葉も厚くて大きい。分布:北海道(渡島半島)、本州、四国、九州、中国