peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

マイヅルソウ(舞鶴草)の実

2005年09月27日 | Weblog
マイヅルソウ(舞鶴草)の実ユリ科 マイヅルソウ属 Maianthemum dilatatum

マイカーで岩手県の一関市街地から国道342号線を西方に進み、約30km(車で50分ぐらい)で真湯温泉(真湯山荘)に着きます。ここから標高1,126mにある須川高原温泉までは約15km(「須川ヘルスライン」)ほどですが、舗装はされているものの、細く曲がりくねった登り道が続くため、30分ほどかかります。真湯温泉の近くに、この道のゲートがあり、冬期間(11月から翌年の5月初旬まで)は交通が遮断されます。)

 この自動車道脇には、標高が高くなるにつれ、「マイヅルソウ(舞鶴草)」の群落が目についてきます。その外にも、各登山道や昭和湖付近で群落を見ることができます。

[舞鶴草]は、亜高山から高山帯の林の下に多い多年草。高さは10~25cmになり、群生することが多い。葉は長さ3~7cmのハート形で、花が咲く茎には2個つく(葉が1枚の茎には花はつかない)。

 花期は5~7月。花は小さく、4個の花弁がそり返っているので、雄しべがよく目立つ。花の盛りには一面が白いコンペイトウ糖を散りばめたように見えます。

 花の後に付く果実(5~10個)は、直径5~7mmで、はじめはまだら模様があるが、やがて(9~10月頃)透き通るような美しい赤になる。

 分布:北海道~九州

アカミノイヌツゲ(赤実の犬黄楊)

2005年09月27日 | Weblog
アカミノイヌツゲ(赤実の犬黄楊)モチノキ科 モチノキ属 Ilex sugeroki var.brevipedunculata

 昨日登った栗駒山(岩手県側では「須川岳」と呼んでいる)の須川温泉から、「名残ケ原」と呼ばれている湿原に至る途中の登山道で、「アカミノイヌツゲ(赤実の犬黄楊)」の小さい赤い実が目についた。未だ橙色のものも多数あったが、赤く色づいた実はよく目立った。

 [赤実の犬黄楊]は、山地から亜高山の上部まで見られる常緑低木で、高さは3~4mになる。枝は淡褐色。葉は密に互生し、長さ2~3.5cmの楕円形または長楕円形で、厚くて光沢があり、ふちには浅い鋸歯がある。

 5~7月、枝先の葉のつけ根に小さな淡黄白色の花を開く。花は直径5mmほどで、花弁は4個。雌雄別株。雄花は数個ずつ付き、雌花は1個ずつ付く。

 果実は直径6~8mmの球形で9~10月ごろ赤く熟す。果実には長さ1~2cmの柄がある。

 分布:北海道、本州(中部地方以北)