岩手県立花きセンターの「花の館」温室に置かれていた鉢植えの「シロタエギク(白妙菊)」ですが、同じ種類のものかどうかはわかりません。葉の形が違うように見えるのですが・・・
シロタエギク(白妙菊)/セネシオ・シネラリアキク科 セネシオ(サワギク)属
Senecio cineraria
地中海沿岸(南イタリア、シシリー島、北アフリカ)原産の耐寒性常緑多年草(若い苗の葉が美しいため、2年草として扱われる)で、高さ約20~60cm程になる。葉は羽状に分裂し、茎と葉の全面に銀白色のフェルト状の毛が密生して美しい。
葉は周年鑑賞できるので、ベランダ等に花の少ない秋~冬には特に重宝がられ、ロックガーレン、花壇の縁取り、鉢花、切り花として広く利用されるが、耐寒性が強いので冬の花壇にも利用できる。
花は実生2年目以後の初夏に、茎が60cm程伸びて先端に散房状花序をした黄色花が多数咲く。
なお、このシロタエギクの花の画像は、下記のWebサイトに掲載されています。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/sirotaegiku.html
http://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/hana-shirotaegiku_large.html
「シロタエギク(白妙菊)」の名でセネシオ属とケンタウレア属、タナケツム属の植物が流通しているが、ケンタウレア属は外観が大変似ており、タナケツム属の方が葉はより細かく、2回羽状複葉で繊細な感じである。
茎と葉は銀白色で美しく、他属のシロタエギクと同じように花壇の縁取りや寄せ植えなどに使われる。花は観賞の主目的ではないが、セネシオ属(「セネキオ属」とも)のシロタエギクが黄、ケンタウレア属のシロタエギクが紫紅色なのに対して、流通名が「シルバーレース(Silver lace)」と呼ばれているシロタエギクは白色である。
この3種は同じシロタエギクという名前で流通しており、ダスティーミラー(Dusty miller)という英名までも同じであるが、タナケツム属のシロタエギクは、「シルバーレース」と呼ぶことで区別できます。