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岩手県立花きセンターの「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の部屋に「ムラサキオモト(紫万年青)」と呼ばれている熱帯性の観葉植物が植えられていました。「シキンラン」とも呼ばれるようです。
名札には、「ムラサキオモト Rhoeo discolor Hance ツユクサ科 常緑多年草 葉の裏が紅紫色 花は白または淡紫 分布:西インド諸島 メキシコ グァテマラ」と書かれていました。
ムラサキオモト(紫万年青)/ロエオ
ツユクサ科 ムラサキオモト(トラデスカンティア)属
Tradescantia spathacea(=Rhoeo spathacea)
ツユクサ科(Cammelinaceae)ムラサキオモト属は、1属1種である。西インド諸島、メキシコ、グァテマラ(アメリカ熱帯雨林気候区)原生の常緑多年草で、茎は高さ20cmぐらいになる。葉は長楕円状披針形で先が尖っており、表面は暗緑色で裏面は輝きのある暗紫色で美しい。
花の画像は、下記のWebサイトに掲載されています。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/murasakiomoto.html
葉の長さは15~30cm、幅3~4cmで、短い茎の先端に密着してつき、茎を抱いた形になる。その姿がオモト(万年青)に似ていることから「ムラサキオモト(紫万年青)」の名がある。学名の「Rhoeo(ロエオ)」でも流通している。英名:Oyster plant,Boat lily,Moses-in-the-boat
花は夏頃に葉腋に二枚貝のような苞葉がつき、その間(株元)から白または淡紫色の3弁花が密につく。古くから栽培されていた観葉植物で、性質は強健であるが、寒さに弱いので冬は温度に注意し、夏は潅水を多目にする。肥沃な土壌に植える。繁殖は実生か株分けで殖やす。日当たりを特に好む。