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「世界の椿館・碁石」の温室には、外国に自生している椿も植えられています。中国、台湾、朝鮮、フィリピン、ベトナム、ポルトガル、イギリス、フランス、イタリア、ベルギー、ニュージランド、オーストラリア、アメリカの13カ国・地域の椿です。
ツバキ科ツバキ属は、「ツバキ節」「サザンカ節」「カワリバツバキ節」「チャ節」「ヤナギバサザンカ節」「ヒメサザンカ節」に分類されるようですが、「ドルピフェラ」は、「サザンカ節」に属するようです。
この椿の名札には、「ドルピフェラ C.drupifera ベトナム南部、白色、一重、平開咲き、中輪、花期:11~12月」と書かれていました。
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ドルピフェラCamellia drupifera Lour.
別名:「アブラツバキ」(下記のWebサイトより転載)
http://www.gene.affrc.go.jp/htbin/plant/image/get_logo?plno=56601035
[起源]本種の学名は、はじめはベトナム南部原産のものにつけられたのであるが、英国にも同名で古くから栽培されてきた来歴不明の系統がある。植物分類学上は、ユチャの一系統と考えられている。日本へは、1970年に米国より、1976年には英国より導入された。分布:ベトナム、香港?。
[特徴]花:白色、6~7弁、花径8~9cm。花弁は細長く、弁端が立ち上がり、やや抱え気味に咲く。開花期は11~12月。葉:長楕円形、長さ6~7cm、幅2.5~3cm、表面は暗緑色で光沢は弱い。2n=90
[利用]東京でも戸外で越冬する。
[参考文献]箱田直紀・足立尚義 ツバキ属の原種 西武舞鶴植物研究所報告1:1~54
なお、下記のWebサイトには、「原産は中国南部、ベトナム」と記載されています。
http://pocopoco.web.infoseek.co.jp/tubaki/1122.html