



一関市東山町長坂字東本町の安養寺の隣りに鍾乳洞として有名な「幽玄洞」がありますが、その幽玄洞の入口近くの土手に「ノウルシ(野漆)」に似た植物がありました。
はじめに目についたのは、赤い株のほうだったのですが、緑色の株もありました。きっと昨年の秋ごろ刈り払われた後に伸びた株だろうと思いますが、近づいてみるととてもきれいでした。
家に帰って図鑑で調べてみたら、どうやら「マルミノウルシ(丸実の漆)/別名:ベニタイゲキ」という植物のようです。






マルミノウルシ(丸実の漆)/ベニタイゲキトウダイグサ科 トウダイグサ属 Euphorbia adenochlora
「マルミノウルシ(丸実の漆)」という和名であるが、茎や葉を切ると白い乳液を出し、この乳液に触れるとかぶれるからということと、いぼ状の突起のない丸い果がつくことからつけられたそうで、「ウルシ科ウルシ属」の植物ではない。
また別名の「ベニタイゲキ」は、茎や葉が紅色を帯びることからつけられたという。
山地の草地に生える高さ40~50cmの多年草。茎は太く、葉は互生し、長さ7~9cmの長楕円形。茎の先に葉を輪生し、葉腋から枝を出して、先端に杯状花序をつける。総苞葉は三角状卵形。腺体は腎円形。子房はなめらかで紅色を帯びる。
花期は4月。分布:北海道、本州(関東地方以北)