宮古市田老町のグリーンピア田老には午後4時前に着いたので、車に荷物を置いたままにして直ぐに広大な「トリムコース」を歩いてみました。
落葉樹の芽吹きも未だの冬枯れの景色の中で、落葉樹に寄生した常緑のヤドリギ(寄生木/宿木)の緑が目につきました。
ヤドリギ(寄生木/宿木)ヤドリギ科 ヤドリギ属 Viscum album var.colovatum
ケヤキ(欅)やエノキ(榎)、ブナ(橅)、ミズナラ(水楢)、クリ(栗)など、落葉広葉樹に寄生し、宿主の幹に寄生根を食い込ませ、養分や水分を吸い取って育つ常緑小低木。別名:ホヤ(寄生)、ホイ、トブヅタ(飛蔦)
枝は緑色で丸く、ふつう二股の分枝を繰り返して、ふつう高さ40~60cmでこんもりと丸く茂る。常緑のため、冬に宿主の葉が落ちると、よく目立つ。
緑色か緑褐色の葉は枝の先に対生し、長さ3~6cmの倒披針形で厚い革質。花期は2~3月、枝先の葉のつけ根に直径4mmほどの小さな黄色の花がふつう3個ずつ咲く。雌雄別株。
果実は直径約6~7mmほどの球形で、11~12月に半透明の淡黄色に熟す。果肉は粘り気がある。鳥の嘴にくっついて運ばれたり、糞と一緒に出ても粘り気は無くならないので、木に付着し易い。分布:北海道~九州
本種の母種といわれている「オウシュウヤドリギ(欧州寄生木)」は実が白く熟す。ヨーロッパでは、大を制する力のある神聖な木とされ、クリスマスの飾りにするという。