2014年7月27日(日)、一関市の「釣山公園」昨年、すぐ近くに無料で利用できる広い駐車場と立派なトイレができたので、大変便利になりました。この公園には年に4回は行きますが、広い公園の中に植栽されている樹木や草花の何かが目にとまります。この日は、「藩主の井戸/清庵ケ池」の近くに生えている3本ほどのアオギリ(青桐)がクリーム色の花を咲かせ始めていました。
(下)奥の方に見える高い山は、舞川にある「烏兎ケ森(うとがもり)」(標高351m)のようです。県道19号線の近くです。
アオギリ(青桐) アオギリ科 アオギリ属 Firmiana simplex
別名:アオノキ。亜熱帯に自生する落葉高木で、生長が早く、大きな葉が涼しい木陰をつくる。街路樹としてよく植えられているが、伊豆半島や紀伊半島、四国、九州の沿岸地には野生化している。幹は直立して高さ15mぐらいになる。樹皮は緑色で滑らか。若枝には柔らかい星状毛がある。葉は枝先に集まって互生し、長さ15~25㎝の大形の扁円形で、浅く3~5裂する。縁は全縁で、基部は心形。はじめは葉の両面と葉柄に褐色の柔らかい星状毛があるが、のち裏面を除いて毛は落ちる。
6~7月、枝先に大形の円錐花序を出し、帯黄色の小さな花を多数開く。花序には帯黄色の星状毛が密生し、同じ花序に雄花と雌花が混じって咲く。花には花弁はない。花弁のように見えるのは5個の細長いガク片で、開出して反り返る。外側には帯黄色の星状毛が密生する。雄花では花糸が合着して長さ約1.2cmの筒状になり、その先端に葯が球状に集まってつく。雌しべは退化している。雌花ではガク片の基部が赤味を帯び、長さ約5mmの花糸と合着した柄の先に1個の雌しべがあり、その基部を退化した葯が取り巻く。
果実は長さ8~10cmの袋果で、成熟する前に5裂する。裂片は笹舟のような形で、縁に数個の種子がある。種子は直径約1㎝の球形で、網状の皺がある。昔は種子を炒って食べたり、第二次大戦中にはコーヒーの代用にした。樹皮が緑色で、葉がキリ(桐)に似ているので青桐の名がある。中国名は梧桐。用途:庭木、公園・街路樹、器具材。分布:沖縄、中国、台湾、インドシナ。 [山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=40773827&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:紫波町「城山公園」のアオギリ(青桐)2012年8月5日(日)]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35971619&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市釣山公園のアオギリ(青桐)2010年10月30日(土)]