2015年2月4日(水)、岩手県立花きセンター(岩手県胆沢郡金ケ崎町六原頭無1-1)に行ってきました。野山や街で花を見ることができないこの時期、温室内で咲いている花卉は貴重な存在です。この日、朝から天気が良くて行楽日和でした。2月1日に降った大雪が未だ沢山残っていましたが、道路は乾いていました。
この日は、「花の館温室」のトイレの近くの駐車場に車を駐めて、本館(管理棟)1階の「展示室」→「研修温室」→「花の館温室」の順に写真を撮りながらじっくり見学してきました。「展示室」の中には、黄色い大輪花を沢山つけた洋ラン シンビジウム・ケイカッターやピンクの大輪花を沢山つけた洋ラン シンビジウム・メロディ・フェア’マリリンモンロー’、レプトスペルムム(御柳梅)、カランコエ、ジャノメエリカ、スズランエリカ、シクラメンなどが展示されていました。
洋ラン シンビジウム・ケイタッカー ラン科 シンビジウム属 Cymbidium(Cym.)
「シンビジウム・ケイタッカー」で検索したのですが、一つもヒットしませんでした。
シンビジウムってどんなラン?:略して「シンビ」と呼ばれるこの属は、熱帯アジアを中心に東洋全域とオセアニアに広く分布し、52の原種が確認されています。自生地では樹木の上に着生していたり、岩の割れ目などに生育しています。日本で古くから親しまれている春蘭、寒蘭などもシンビジウムの仲間。これらは一般には「東洋蘭」と呼ばれますが、正式には東洋蘭、洋ランという分類はありません。日本、韓国、中国、台湾などに自生するシンビジウムを東洋蘭と称しています。
育種の歴史は、19世紀後半からで、一部の原種がイギリス人蒐集家によって育てられたのが始まりです。1889年に、イギリスのVeitchによって最初に品種登録がされて以来、現在までの交配種は約2万種以上に上ると思われます。今日、日本の園芸店に出回っている鉢花は、およそ200品種くらいでしょう。向山武彦(向山蘭園)[主婦の友社発行「やさしい洋ラン~最新品種と育て方180種]