peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

岩手県立花きセンターの カゲツ(花月)/クラッスラ・ポルツラケア  2015年2月4日(水)

2015年02月12日 | 植物図鑑

 2015年2月4日(水)、岩手県立花きセンター(岩手県胆沢郡金ケ崎町六原頭無1-1)に行ってきました。野山や街で花を見ることができないこの時期、温室内で咲いている花卉は貴重な存在です。この日、朝から天気が良くて行楽日和でした。2月1日に降った大雪が未だ沢山残っていましたが、道路は乾いていました。

この日は、「花の館温室」のトイレの近くの駐車場に車を駐めて、本館(管理棟)1階の「展示室」→「研修温室」→「花の館温室」の順に写真を撮りながらじっくり見学してきました。

「展示室」の中には、花を沢山つけたレプトスペルムム(御柳梅)やカランコエ・ブロッスフェルディアナ、カランコエ・エンゼルランプジャノメエリカ、スズランエリカ、シクラメン、ノボタン・バレンシア、コドナンテ・グラキリス、ウツボカズラ(靭葛)/ネペンテス、洋ラン・パフィオペディラム、クフェア・ヒソッピフォリア/クサミソハギ(草禊萩)、グズマニア(アナナス類)、洋ラン・カトレア、洋ラン・デンドロビウム ’ウコン’、「宿根イベリス」という名札をつけたトキワナズナ、ハナキリン(花麒麟)、アンスリウム・アンドレアヌム’エリザベス’などが展示されていました。

その後、すぐ近くにある「研修温室」を見学しました。「中温区」の出入口を入り、ラン(蘭)などが植栽展示されている「高温区」に入ると「金の成る木」として売られているクラッスラ・ポルツラケア/カゲツ(花月)という多肉植物が星状花を沢山咲かせていました。

 カゲツ(花月)/クラッスラ・ポルツラケア ベンケイソウ科 クラッスラ(アズマツメクサ)属  Crassla portulacea var.obliqua 

クラッスラ属:ベンケイソウ科の代表的な属で、主として南アフリカ、東アフリカにあり、300種以上を数える。大部分は多年草の多肉植物で、草本または低木状のものから、高度に多肉化した球形または半球形のものまで変化に富む。

カゲツ(花月)/クラッスラ・ポルツラケア:南アフリカ(アフリカサバナ気候区)原産。高さ1mぐらいになる多肉状低木で、葉は楕円形、緑色でやや光沢があり、葉の先端がわずかに突出する。茎は古株になると少し木質化する。古株は秋口に水を控えると12~1月に枝先に星形小花を房状につける。日当たりと乾燥を好み、冬季は水を控え、0℃以上に保つ。商品名「金の成る木」「成金草」として売られている。[誠文堂新光社発行、日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」より]

 


岩手県立花きセンターのビカクシダ(麇角羊歯)/コウモリラン 2015年2月4日(水)

2015年02月12日 | 植物図鑑

 2015年2月4日(水)、岩手県立花きセンター(岩手県胆沢郡金ケ崎町六原頭無1-1)に行ってきました。野山や街で花を見ることができないこの時期、温室内で咲いている花卉は貴重な存在です。この日、朝から天気が良くて行楽日和でした。2月1日に降った大雪が未だ沢山残っていましたが、道路は乾いていました。

この日は、「花の館温室」のトイレの近くの駐車場に車を駐めて、本館(管理棟)1階の「展示室」→「研修温室」→「花の館温室」の順に写真を撮りながらじっくり見学してきました。

「展示室」の中には、花を沢山つけたレプトスペルムム(御柳梅)やカランコエ・ブロッスフェルディアナ、カランコエ・エンゼルランプジャノメエリカ、スズランエリカ、シクラメン、ノボタン・バレンシア、コドナンテ・グラキリス、ウツボカズラ(靭葛)/ネペンテス、洋ラン・パフィオペディラム、クフェア・ヒソッピフォリア/クサミソハギ(草禊萩)、グズマニア(アナナス類)、洋ラン・カトレア、洋ラン・デンドロビウム ’ウコン’、「宿根イベリス」という名札をつけたトキワナズナ、ハナキリン(花麒麟)、アンスリウム・アンドレアヌム’エリザベス’などが展示されていました。

その後、すぐ近くにある「研修温室」を見学しました。「中温区」の壁に植栽展示されているエビカクシダ(麇角羊歯)/コウモリラン/プラティセリウム・ビフルカツムが数個、鹿角状の葉を展開していました。

 ビカクシダ(麇角羊歯)/コウモリラン ウラボシ科 ビカクシダ(プラティセリウム)属

Platycerium bifurcatum

ビカクシダ(プラティセリウム)属:熱帯アフリカ、熱帯アジアおよび温帯オーストラリアを主に全世界に17種がある。大型の着生シダで、裸葉と胞子葉の2形である。着生した樹に密着している方が裸葉で外套葉または貯水葉とも呼ばれ、内部に貯水組織をもち、古くなると褪色するが脱落しない。胞子葉は革質で直立、開出または下垂して、通常鹿角状である。

ビカクシダ(麇角羊歯)/コウモリラン/ビフルカツム:東南アジア、オーストラリア北部、ニューカレドニア(東南アジア熱帯雨林気候区)原産。裸葉は径20~30㎝ぐらいで凸出し、浅裂することもある。栄養葉は早くから茶褐色になり、胞子葉は長さ60~100㎝ぐらいになり、全体が白色綿毛で覆われていて、2~5回叉状に分裂する。高温多湿半陰を好むが、冬は乾燥気味にすれば0℃でも耐える。鉢植えは木炭、ヘゴチップなどを詰めて水苔をはさんで固定する。ヘゴ板付けは水苔を間に挟み、ひもで固定する。株が殖えて下側も裸葉で覆われると排水が悪くなって弱るので、水抜きの孔をあけるか株分けする。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」&誠文堂新光社発行、日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」より]