2020年2月24日(金)、朝から天気が良かったので、北上市にある映画館まで、マイカー
を運転して妻と2人で、この日全国封切りの映画「風の電話」を観に行ってきました。
金曜日にもかかわらず大勢見に来ていました。
映画「風の電話」あらすじ:2011年3月11日、東日本大震災でハル(モトーラ世理奈)
は、家族を一時に失った。地震があったその日まで、ハルは家族と一緒に岩手県大槌
町に住んでいた。当時ハルは9歳。これを機に、広島県呉市に住む叔母・広子(渡辺真
起子)の家に身を寄せている。2018年のある日、高校2年生になったハルが学校から帰
ると、広子が部屋で倒れていた。病院に運ばれ、静かに寝ている広子の胸に抱きつくと
ハルは病院を出て行く。誰もいない土地で、亡き家族への想いを一人泣き叫んだ。
泣き疲れてその場に倒れていたところに、軽トラックを運転した公平(三浦友和)
が通りかかる。認知症の老いた母と二人で暮らす彼の家に連れてこられたハルは、広島
で起きた様々な出来事について聞かせてもらう。公平に駅まで送ってもらうと、意を決
して自宅とは反対方向の電車に飛び乗るのだった。
着いた先でヒッチハイクをし、優しい姉弟に乗せてもらうハル。妊娠中で出産間近の
姉・友香(山本未来)に、元気に動くお腹を触らせてもらう。その後、一人なったハル
は、夜の街で不良たちに絡まれ、危ない目に遭いそうになっていた時、福島県から来た
男性・森尾(西島秀俊)に助けられた。彼もまた、被災地にボランティアとして来てい
たクルド人の男性を探して旅をしていた。
森尾はかつて福島県の原子力発電所で働いていて、ハルと同じように家族を津波で失
っていた。森尾が住んでいた家に行った後、二人は森尾の友人である今田親子の家を訪
れる。そこでは今田(西田敏行)と光代(池津祥子)が二人を出迎えてくれた。地元の
民謡を唄いながら、今田は森尾に「あのキラキラした景色、また戻ってこないかなぁ」
と呟いた。
森尾の車で大槌町にたどり着いたハル。地図を見なくてもわかる自宅は、家の基礎だけが
まだそこにあった。大槌町の浪板海岸には、「風の電話」という電話ボックスがあるらし
い。電話線は繋がっていないけれど、亡くなった人に想いを届けることができる電話。
ハルは、導かれるように旅の終着地に向かっていく…。
(上)主演のモトーラ世理奈(もとーら・せれな)さん:高校2年生・ハル役
(上・左の左)西田敏行・大地震による津波、そして原発事故によって被害を受けながら
も故郷に留まっている老人・今田役、今田の友人・光代の父。(上・左の右)西島秀俊・
福島県の原子力発電所で働いていたという森尾役、震災で家族を失い、森尾がかつて家族
と暮らしていた我が家(震災の日から手つかずになっている)に戻ろうとしていた。
(上・右の左)三浦友和・2018年7月の集中豪雨で土砂崩れが起こり、死傷者が出た広島
県呉市安浦町の住民・公平役。認知症の母を介護している。
http://www.kazenodenwa.com/[映画「風の電話」公式サイト]
https://a-port.asahi.com/projects/eiga-kazenodenwa/ [映画「風の電話」公開応援プロジェクト]