

2020年11月12日(木)、岩手県遠野市出身の女性・若竹千佐子さんが書いて芥川賞&文藝賞W受賞のベストセラー作品を『モリのいる場所』の沖田修一監督が映画化した作品「おらおらでひとりいぐも」を、妻に誘われて観てきました。
この原作も読んでいたので、どのように映像化したのか興味があったので見たのですが、昭和、平成、令和を駆け抜けてきた主人公・75歳、ひとり暮らしの桃子さんが「夫を失った悲しみと孤独の中に生きる意味を見出すまでのささやかで壮大な1年の物語」でした。特にこれといった出来事が起きることも無い内容の作品なので、桃子さんの”心の声=寂しさ”を映像化するのは難しかったと思います。私も満81歳で主人公と同じ時代を生きてきた者として、共感をもって観させていただきました。妻と2人で暮らしている私にはわからない、不安や寂しさを受け入れて力強く歩みを進める桃子さんの姿が心に響きました。





