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© iza 偕行社・楽屋にて、ラジオを聞く大月ひなた(川栄李奈)。(C)NHK
昭和、平成、令和を通じ、京都、岡山、大阪を舞台に、ラジオ英語講座とともに歩んだ親子3世代を追い、恋に仕事に不器用ながらも自分らしく生きる姿をリレー形式で描くNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK総合など)。その第109話が5日、放送される。
1925年に岡山市内で生まれた雉真安子(初代ヒロイン、上白石萌音)の一人娘、るい(2代目ヒロイン、深津絵里)は、トランペッターとして活躍していた大月錠一郎(オダギリジョー)と結婚し、現在、京都で回転焼き屋「大月」を営んで生計を立てている。るいと錠一郎の娘、ひなた(3代目ヒロイン、川栄李奈)は高校卒業後、通い慣れた「条映太秦映画村」に就職し、忙しい日々を送っている。るいは、生き別れた安子と向き合うなかで彼女を捜すことを決意。錠一郎らと渡米したが、有力な手掛かりはつかめなかった。
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© iza 偕行社・楽屋にて。ラジオを聞く大月るい(深津絵里)。(C)NHK
99年、江戸時代の日本を舞台にした米ハリウッド映画「サムライ・ベースボール」の制作が決まった。その準備を通して、ひなたはキャスティングディレクターを務める日系人のアニー・ヒラカワ(森山良子)と出会った。るいに話せなかった悩みをなぜかアニーにはすんなり話せたり、安子からるい、ひなたへと受け継がれてきた「たちばな」のあんこのおまじないの話を聞いたアニーの反応がおかしかったりと、ひなたはどこか彼女の存在が気になっていた。
るいは、大叔母の雪衣(多岐川裕美)が入院したことを知り、岡山の病院へ。そばで大叔父の勇(目黒裕樹)が見守るなか、雪衣は安子に対して長年抱き続けてきた複雑な思いを初めて吐露。幼少期のるいに、安子がるいを手放そうとしていると吹き込んだことをずっと後悔していたと明かし、るいに謝罪した。
るいは長い間、安子が自分のことを捨てて米軍将校のロバート・ローズウッド(村雨辰剛)と渡米したと思い込んでいたが、少しずつ明らかになる真実を知るうちに思いを改め、安子に謝るべきなのは自分だと嘆いた。そんなるいの様子を見て、錠一郎は自身が出演を予定している岡山のクリスマス・ジャズ・フェスティバルのステージ出演を提案した。場所は幼い錠一郎がジャズと出会った場所だ。
小学校に上がる直前、母に対し「I hate you」と言い放ったるい。この言葉にショックを受けた安子はロバートと渡米し、姿を消した。自身の誤解を悔いるるいに、錠一郎は、そこで思い出の曲「On the Sunny Side of the Street」を歌えば、その歌声が安子に届くかもしれないと語りかけた。
第108話(4日放送)で、クリスマス・ジャズ・フェスティバルの開催を翌日に控え、るいと錠一郎は岡山へ。その頃、映画村でアニーの甥・ジョージ(ハリー杉山)と遭遇したひなたは、そこにアニーの姿がないことを残念に思いながら、翌日のチケットを渡した。
その夜、京都のホテルに戻ったアニーに、ジョージがチケットを渡し、岡山に行くことを勧めるが、アニーは頑なに拒み、日本に来るのは今回が最後だと言った。
そして迎えたフェスティバル当日。会場でガチガチに緊張するるいのもとに、大阪で世話になったクリーニング店の竹村和子(濱田マリ)や、ジョーやトミーが演奏していたジャズバー「ナイト&デイ」のマスター木暮洋輔(近藤芳正)が現れた。久々の対面に2人は涙を流した。
出番を待つ間、控室でるいたちが打ち合わせをしているなか、ひなたがラジオのスイッチを入れた。そこから流れてきたのは、アニーの声だった。インタビュアーはアニーのプロフィールを紹介。それは1925年、米シアトル生まれで…。
第109話で、錠一郎とるいが控室で準備を進める中、ひなたは弟の桃太郎と一緒に、ラジオでアニーのインタビュー番組を聴くことに。名物ラジオパーソナリティー、磯村吟(浜村淳)からの質問に、通訳を介して英語で答えていたアニーだったが、途中から突然押し黙ってしまう。
ムカムエヴリバディ:クリーニング店の和子、ジャズ喫茶の木暮が久々登場 るい&錠一郎が感涙 竹村夫妻の消息も明らかに(ネタバレあり)(MANTAN Inc. 2022/04/04 10:03)
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© MANTANWEB NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第108回の一場面 (C)NHK
女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第108回が4月4日に放送。
大阪でクリーニング店を営んでいた竹村夫妻の妻・和子(濱田マリさん)と、ジャズ喫茶のマスターの木暮(近藤芳正さん)が久しぶりに登場し、るい(深津さん)と錠一郎(オダギリジョーさん)が涙を流し、視聴者の感動を誘った。
◇以下、ネタバレがあります
「クリスマス・ジャズ・フェスティバル」に出演するため、岡山へ向かったるいと錠一郎。迎えた当日、ガチガチに緊張するるいのもとに、和子が現れる。るいが喜びのあまり涙を流すと、錠一郎は「僕が招待したんや。アメリカのお母さんのために歌う時に、大阪のお母さんがいてたら心強いかな思うて」と明かす。
錠一郎は、「ひなたが三つくらいまでは行き来してたんやで」と竹村夫妻と大月家に以前、交流があったことを明かした。和子は「うちの人が体、悪うしてしもてなあ。店たたんで里へ帰ったんや。それが遠いもんやさかい」といい、夫・平助(村田雄浩さん)の体調を心配するるいに「もう、遠出は難しいてなあ……。せやけど、今日のこと言うたらそらもう喜んで」と告げる。それを聞いて再び泣き出するいに「そないなるやろ言うてな」ときれいにアイロンがかけられたハンカチをるいに渡すと、さらにるいは大粒の涙を流した。
続いて、トミー(早乙女太一さん)が年老いて車いすに乗った木暮を連れてきた。錠一郎は姿を見るなり「木暮さん」と感涙し、木暮も「元気そうやな、ジョー」と感極まっていた。2人はその後、会場に行き、るいの叔父・勇(目黒祐樹さん)と岡山の喫茶店のマスター、健一(世良公則さん)とテーブルを囲むことに。心配するひなた(川栄さん)だったが、連れていった桃太郎(青木柚さん)は「なんやみんな好き勝手に、ジャズと野球とコーヒーと洗濯の話してはったけど、なぜか盛り上がってたわ」と語っていた。
懐かしい顔ぶれの登場に、SNSでは「大阪のお母さん……うわあ泣く」「木暮さんも来てくれた」「いろんな人が岡山に集まってる」「るい編のレギュラーメンバーが再集合!!」「出て来てくれただけで号泣」「月曜日から全力で泣かせにかかってる」と感動の声であふれた。
【カムカム】最終週、衝撃の幕開け!るいと錠一郎の変貌ぶりにネット仰天「現実?」(報知新聞社 2022/04/04 08:33)
女優の川栄李奈が主演するNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜・午前8時)で4日、第108話が放送された。冒頭で描かれたシーンが、大きな反響を呼んでいる。(以下、ネタバレがあります。ご注意ください)
第108話の冒頭、年老いた老夫婦の姿が映る。場所はジャズ喫茶店「Dippermouth Blues」とみられる。晩年の錠一郎(オダギリジョー)がピアノを弾き、るい(深津絵里)は「おいしゅうなれ、おいしゅうなれ」と“おまじない”を唱えながらコーヒーを淹れている。そこに、関西空港に到着した娘・ひなた(川栄李奈)から電話がかかってくる。垢ぬけたビジュアルのひなた。「どっち帰るの。東京?京都?」と尋ねるるいに、ひなたは「京都」と答えた。
意表を突くような最終週のスタートにネット上では、「いきなり、2022年ぐらいからスタート??」「オープニングのシーンは現実?それとも…?」「まさかの始まり…びっくりしたわぁ」と驚きの声が相次いだ。
一方で「ジョーさんが朝ドラかけた所でカムカムになったことから2021なのかな。るいジョー、定一さんの店を継いでる?」「最初が何年か分からんかったけど ひなたマスクしてたから最近か未来か?」などと推測するコメントも見受けられた。
「カムカム―」は、昭和・平成・令和の時代を股に掛けた100年に渡り、ラジオ英語講座と共に歩んだ3代の母子の物語。朝ドラ史上初めて3人のヒロインが登場する。1人目は上白石萌音、2人目が深津絵里、3人目を川栄李奈が務める。脚本は2007年度後期の連続テレビ小説「ちりとてちん」、12年の大河ドラマ「平清盛」を手掛けた藤本有紀氏によるオリジナル。ドラマは2月26日に撮影が終了したと発表された。