東村ではパインの王様ゴールドバレルの収穫期を迎え、子どもたちが採れたての甘い果実を堪能しました。
県内随一のパインアップルの産地の東村では、毎年地元の子どもたちがゴールドバレルパインの苗の植え付けと収穫を体験しています。
東小中学校の５年生が２年前に植えたパインが収穫期を迎え、子どもたちは樽のように大きく育った果実を嬉しそうに収穫していました。
▽児童
「大きくなって嬉しいです。家に帰って家族と一緒に食べます」
「ゴールドバレル甘くて美味しいのでぜひ食べてみてください！」
ひと汗かいたあとはおまちかねの試食会。黄金色に輝く甘い果肉をほおばり「パインの王様」と称されるその甘さを堪能していました。
▽児童
「いつも食べているパインより酸っぱくなくて甘くて美味しい」
「普通のパインよりコリコリしていて甘くて美味しかったです」
子どもたちはこの日もゴールドバレルの苗を植え付け大きく育ちますようにと願いを込めていました。
優美な花を咲かせるネモトシャクナゲ（右）。内側にもう一層花びらがあり、八重咲きのように見える＝７日午前© 福島民報社
福島市の浄土平周辺で県の花「ネモトシャクナゲ」が咲き始めた。ＮＨＫ連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった植物学者の牧野富太郎が命名した、高嶺に咲く美しい花がハイカーの注目を集めている。
１９０３（明治３６）年、福島師範学校の助手を務めていた中原源治が吾妻山で発見した。中原を指導していた同校教諭の根本莞爾によって標本が牧野に送られた。ハクサンシャクナゲの八重咲きの新種と認定され、根本の名が和名に用いられたという。
吾妻山の自生地は１９２３（大正１２）年に、国の天然記念物と指定された。根本は牧野と共に図鑑を出版し、日本の植物学の発展に寄与した。
浄土平ビジターセンターによると、浄土平周辺では病気などで近年株数が減っている。天候にもよるが、７月中旬までは花を見られる見通し。
緑の山々に囲まれ、鮮やかに咲く紅花＝山形市・高瀬紅花ふれあいセンター南側© 山形新聞
山形市の高瀬紅花ふれあいセンター南側に咲く紅花畑が満開となっている。8、9の両日は高瀬地区で山形紅花まつりが開かれ、のどかな田園地帯に広がるオレンジ色の花畑が来場者を出迎える。
同センター南側の約20アールの畑には約2万本のもがみべにばなが咲く。訪れた人たちは、青空と緑の山々を背景に、鮮やかな紅花を撮影するなどして楽しんでいる。自営業五十嵐博文さん（65）と妻潤子さん（66）＝宮城県＝は「しとやかな色合い。ほっとする景色、空気がいい」と笑顔を見せた。
まつりは同センターを本会場に、新型コロナウイルス禍前とほぼ同じ内容で開催する。地元高瀬小児童の研究発表、紅花娘の写真撮影会などがある。高沢会場には15アールに1万5千本の紅花が植えられており、15日ごろに見頃を迎えそうだという。
http://www.yamagata-community.jp/~takase/maturi.html
鮮やかに色づいたホオズキを収穫する農家＝６日、薩摩川内市祁答院町上手© 南日本新聞社
同市祁答院町上手のハウスでは６日、約１２００本を生産する北敏美さん（６８）が収穫に汗を流した。色づいたホオズキが１５個ほど下がった茎を、根元から丁寧に切り取っていった。古くから無病息災などを祈願して飾られており、北さんは「見て飾って初夏を感じてほしい」と話す。
ほおずき市は８日の道の駅樋脇遊湯館を皮切りに、週末ごとに祁答院ロード５１、おじゃったモールさつま川内館で順次開く。３本束が２０００円前後で、７月下旬まで販売される見通し。
〈別カット〉水に浮かべたアジサイの花と赤いホオズキが涼感を演出＝６日、薩摩川内市祁答院町上手© 南日本新聞社
〈別カット〉水に浮かべたアジサイの花と赤いホオズキが涼感を演出＝６日、薩摩川内市祁答院町上手© 南日本新聞社
東京・浅草の浅草寺境内で「ほおずき市」が9、10の両日開かれるのを前に、茨城県古河市三和地区の農園でホオズキの出荷が最盛期を迎えている。鮮やかな朱色の実をいくつも付け、出番を待つ鉢がずらりと並ぶ。
この地区では2軒の農家が栽培し、ほおずき市の露店で販売される大半を出荷している。県内外向けに50年以上栽培を続ける同市仁連の「三和園芸」では、約40人の従業員が色付きや実のなり方を一つずつ丁寧に確かめながら、出荷用の鉢に入れ替える作業に追われている。
観賞用やお盆のお供えなどに欠かせないホオズキ。鈴木隆社長は「まさに夏の風物詩。実際に手に取ってもらい、伝統文化に親しんでほしい」と話した。
