peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

オヤマリンドウ(御山竜胆)

2005年09月26日 | Weblog
オヤマリンドウ(御山竜胆)リンドウ科 リンドウ属 Gentiana makinoi

亜高山から高山の草地などに生える多年草。茎はふつう数本が直立し、高さ20~50cmになる。葉は対生し、長さ3~6cmの広披針形で、裏面は白っぽい。

 花期は8~9月。花はやや小さく、長さ2~3cmで、晴れた日でも完全に開くことはなく、つぼみのような状態でいる。

 画像は、宮城県と岩手県と秋田県にまたがる栗駒山(岩手県では「須川岳」と呼んでいる)で撮影したオヤマリンドウ(御山竜胆)

アオギリ(青桐)

2005年09月21日 | Weblog
アオギリ(青桐)アオギリ科 アオギリ属 Firmiana simplex

亜熱帯の各地に自生し、伊豆半島や紀伊半島以西、四国、九州などに野生化している落葉高木。丈夫で生長が早いため、街路樹や公園樹としてよく植えられている。高さは15mほど。

 幹はまっすぐに伸び、樹皮は緑色でなめらか。葉は枝先に集まって互生し、幅15~30cmと大きく扁円形で掌状に3~5浅裂する。葉には長い柄がある。

 6~7月、枝先に淡黄色の小さな花が多数群がってつく(円錐花序)。雄花と雌花が同じ花序につく。赤みのあるのが雌花である。

 果実は果で、熟す前に舟形に5つに裂開し、そのふちに球形の種子がついている。 分布:沖縄、中国、台湾、インドネシア

オトコヨウゾメ

2005年09月21日 | Weblog



オトコヨウゾメスイカズラ科 ガマズミ属 Viburnum phlebotrichum

日当たりのよい山地、丘陵に生える落葉低木。高さは1~3mぐらいになる。赤い実が美しいので公園や庭にもよく植えられている。

 若い枝は赤みを帯び、古くなると灰黒色になる。葉は3~5mmの柄があって対生し、長さ4~8cmの卵形で、先端は鋭く尖り、ふちには粗くて鋭い鋸歯がある。葉は乾くと黒くなる。

 花期は5~6月。枝先にほんのりと紅色を帯びた白い花が5~10個ずつ垂れ下がってつく。花冠は直径6~9mmで、先は5つに分かれている。雄しべは花より短い。

 果実は長さ8mmほどの楕円形で、秋(9~10月)に赤く熟して垂れ下がる。
 
 分布:本州、四国、九州


 画像はオトコヨウゾメの赤く熟して垂れ下がった果実。(画像を間違えて「ガマズミの実(果実)」を掲載しておりましたので入れ換えました。)

ミズキ(水木)の実

2005年09月19日 | Weblog
ミズキ(水木)の実ミズキ科 ミズキ属 Cornus controversa

山地に生え、高さ10~20mになる落葉高木。樹皮は灰褐色。枝を放射状に四方へ広げ、階段状の独特の樹形になる。

 「ミズキ(水木)」の名は、樹液が豊富で、特に春先に枝を切ると、水のように樹液がしたたり落ちることからついたという。

 葉は枝先に集まって互生し、長さ5~15cmの広楕円形または広卵形で、先は短く尖り、裏面は細かい毛が多く、白っぽい。葉脈が目立つ。5~6月、枝先の散房花序に白い小さな花を密につける。花弁は4個あり閉会する。花は直径7~8mm。

 果実は直径7mmほどの核果で、赤紫色から黒紫色に熟す。分布:北海道~九州

 ミズキ(水木)に良く似た「クマノミズキ(熊野水木)」は、葉が対生することや花期がミズキよりも約1カ月ほど遅いことで区別できる。

 画像は、びっしりと実をつけたミズキ(水木)

カヤ(榧)の実

2005年09月19日 | Weblog
カヤ(榧)の実イチイ科 カヤ属 Torreya nucifera

山地に自生しているが、人家のまわりなどにも植栽されている常緑針葉高木。幹は直立し、高さ20~30mになる。大きいものは高さ35mにもなる。樹皮は青灰色で、老木になると縦に薄くはがれる。葉は水平に開いてつき、長さ2~3cmの線形で、厚くてかたく、先は鋭く尖り、さわると痛い。雌雄別株。

 花期は4~5月。雄花は葉腋につき、雌花は小枝の先につく。果実は長さ2~3cmの楕円形で、翌年の秋に熟す。果実が熟すと割れて、中からアーモンドのような種子が出てくる。種子は炒って食べるとおいしい。

 また、カヤ(榧)の柾目材でつくった碁盤や将棋盤は最高級品といわれている。

 分布:本州(宮城県以南)、四国、九州、朝鮮