peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

グリーンピア田老のヤドリギ(寄生木/宿木)

2006年03月16日 | Weblog





宮古市田老町のグリーンピア田老には午後4時前に着いたので、車に荷物を置いたままにして直ぐに広大な「トリムコース」を歩いてみました。

 落葉樹の芽吹きも未だの冬枯れの景色の中で、落葉樹に寄生した常緑のヤドリギ(寄生木/宿木)の緑が目につきました。






ヤドリギ(寄生木/宿木)ヤドリギ科 ヤドリギ属 Viscum album var.colovatum
ケヤキ(欅)やエノキ(榎)、ブナ(橅)、ミズナラ(水楢)、クリ(栗)など、落葉広葉樹に寄生し、宿主の幹に寄生根を食い込ませ、養分や水分を吸い取って育つ常緑小低木。別名:ホヤ(寄生)、ホイ、トブヅタ(飛蔦)

 枝は緑色で丸く、ふつう二股の分枝を繰り返して、ふつう高さ40~60cmでこんもりと丸く茂る。常緑のため、冬に宿主の葉が落ちると、よく目立つ。

 緑色か緑褐色の葉は枝の先に対生し、長さ3~6cmの倒披針形で厚い革質。花期は2~3月、枝先の葉のつけ根に直径4mmほどの小さな黄色の花がふつう3個ずつ咲く。雌雄別株。

 果実は直径約6~7mmほどの球形で、11~12月に半透明の淡黄色に熟す。果肉は粘り気がある。鳥の嘴にくっついて運ばれたり、糞と一緒に出ても粘り気は無くならないので、木に付着し易い。分布:北海道~九州

 本種の母種といわれている「オウシュウヤドリギ(欧州寄生木)」は実が白く熟す。ヨーロッパでは、大を制する力のある神聖な木とされ、クリスマスの飾りにするという。

グリーンピア田老のマンサク(満作)

2006年03月15日 | Weblog


3/14(火)、宮古市田老町にあるリゾートホテル・グリーンピア田老に行きました。いつも利用しているガソリンスタンドのスタンプサービスでここのホテル券をいただいてしまったからです。
 この日は朝から小雪が降っていて先行きが案じられましたが、「目的地方面の天気予報は晴」ということもあって、先ず国道343号線を陸前高田市に東進し、そこから国道45号線を北上しました。下記の画像の通り、陸前高田市も雪が降っていました。

途中何箇所か寄り道して夕方宿泊するホテルに着きました。「リゾートホテル」というだけあって、広大な敷地には、体育館、特殊人工芝室内ゲートボール場8面、流水プール、多目的グランド、テニスコート、パターゴルフ場、屋外ゲートボール場、ランドカーなどがあり、フィールドアスレチックやサイクリング、森林浴などアウトドアライフを存分に楽しむことができる施設がありました。


 前庭には、マンサク(満作)の花が咲いていました。



マンサク(満作)マンサク科 マンサク属 Hamamelis japonica

一関・配志和神社のモミ(樅)

2006年03月13日 | Weblog


一関市山目にある配志和神社の参道の長い石段を登り、途中で右の方にそれるとモミ林があります。下記の画像にある通り、「北限付近に分布する貴重な植生」だそうです。



モミ(樅)マツ科 モミ属 Abies firma
山地に生える日本特産の常緑針葉高木で、高さはふつう20~30mになる。高いものは40mぐらいにもなるという。樹齢は、ふつう100~200年程度とか。
 
 若木の樹冠は円錐形であるが、老木になると広卵状円錐形になる。樹皮は暗灰色で鱗片状にはがれる。若い枝には短毛がある。

 葉は長さ2~3.5cmの線形で、先は丸みを帯びるが、若木の葉は先が2つに割れて尖る。
 花期は5月。雄花は黄緑色で円筒形、雌花は緑色。雌雄同株。球果は長さ10~15cmの大型の円柱形で、はじめは緑色、秋にはやや緑色を帯びた褐色になる。包鱗は種鱗から尾状に突き出る。

 分布:本州(秋田・岩手県以南)、四国、きゅうしゅう(屋久島まで)

花泉町の「直立茎・大輪花」球根ベゴニア その8

2006年03月12日 | Weblog

一関市花泉町のベゴニア館のベゴニア鑑賞温室には、「直立茎・大輪花」球根ベゴニアの鉢植えが沢山展示されていますが、名札が付いていませんので名前はわかりません。画像46~48掲載

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「直立茎・大輪花」球根ベゴニアシュウカイドウ科 シュウカイドウ属 Begonia

アカマツ(赤松)

2006年03月12日 | Weblog



2月25日、一関市花泉町老松の「花と泉の公園」に行ったとき、フリー入場ができる「ぼたん園」を訪れてみました。
 入口のすぐ近くにあるアカマツ(赤松)にはコモが巻いてありました。松くい虫を少しでも減らすために昔から公園や庭園などで行われているようです。




 赤松林は遠くから見ても幹が赤いので「アカマツ(赤松)」ということがわかります。
アカマツ(赤松)マツ科 マツ属 Pinus densiflora
山野にごく普通に見られる常緑針葉高木で高さ25~35mになる。昔から建築材や土木用材などの外、防風樹、砂防樹、公園樹、庭園樹として植えられてきたので、大きいものは高さ50mになるものもある。「アカマツ(赤松)」の和名は、樹皮が赤褐色であることによる。老木の樹皮は亀甲状の割れ目が入る。クロマツの「オマツ(男松)」に対して「メマツ(女松)」とも呼ばれる。

 葉は2個ずつ束生し、長さ7~12cmの針状。クロマツ(黒松)に比べると柔らかい。花は4~5月ごろ開花する。雌雄同株。雄花は若枝の下部につき、雌花は先端につく。球果はクロマツより少し小さく、長さ3~5cmの卵状円錐形で、翌年の10月に熟す。
 分布:北海道西南部、本州、四国、九州、朝鮮、中国