peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ヒヨドリ(鵯)

2007年04月25日 | Weblog
桜の蜜を吸うヒヨドリ(鵯)
 2007年4月24日



2007年4/24(火)、一関市東山町長坂字町にある「上の橋児童公園」
に桜の花を見に行きました。満開の花の蜜を吸いに、沢山のメジロ
(目白)と共に、数羽の「ヒヨドリ(鵯)」が来ていました。
 メジロと違って、比較的動きが緩やかだったので、私のデジカメでは、
これ以上大きくならないところまでズームして沢山写してしまいました。













ヒヨドリ(鵯)スズメ目 ヒヨドリ科(Hypsipetes amaurotis)
Brown-eared bulbul
平地から低山の林、市街地、農耕地などで見られる留鳥または漂鳥で、
体長約28cmほど。繁殖期以外は群れで生活するものが多い。
特に秋の渡りの時期には大群になる。

長距離を飛ぶ場合には、はっきりした波状飛行をする。雑食性で、
植物質では木の実、花蜜、花芽、萼片、野菜の葉など、動物質では
昆虫類、小型の両生類や爬虫類、ときには小鳥の雛など、いろいろな
物を食べる。

特徴:雌雄同色。成鳥、第1回冬期の幼鳥ともに羽色は同じ。頭部から
背にかけては灰褐色で、灰白色の縦斑があり、耳羽は茶色。脇腹には
橙褐色味があり、胸から腹は灰色で白斑があり、下腹部は白っぽい。
翼や尾羽は褐色。嘴は黒く、足は赤黒い。下尾筒は灰褐色で、白い羽縁
がある。嘴と顔は花粉で黄色いことがある。

鳴声は、ゆっくりしたテンポで「ピイピョロロ」、飛びながら「ピーィ
ピーィ ピーィ…」、数羽で鳴きかわすときは、きつい声で「ピーヨ」
「ピーピッピッピィ」といろいろな声を出す。南西諸島の別亜種は
変わった鳴き方をすることがある。

平泉町のフウロソウ(風露草)

2007年04月25日 | Weblog



10/1(日)、平泉町の平泉郷土館のすぐ近くにある民家の庭に「チシマフウロ(千島風露)」と思われる花が咲いていました。





フウロソウ(風露草)フウロソウ科 フウロソウ属 Geranium spp.
「ゲンノショウコ(現の証拠)」の仲間で、はっきりした5弁花と、深く切れ込みが入った葉が特徴。
 日本には本州の中部地方以北の亜高山~高山の草地に生える「ハクサンフウロ(白山風露)Geranium yesoense var.nipponicum」や北海道(西部)、本州(磐梯山~伊吹山)の山地から亜高山にかけての草地に生える「グンナイフウロ(郡内風露)Geranium eriostemon var.reini」、本州中部の高山に生える「タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露)f.onoei」、北海道、本州(北部)の亜高山~高山の草地に生える「チシマフウロ(千島風露)Geranium erianthum」など自生種が25種類あるといわれている。

チシマフウロ(千島風露)フウロソウ科 フウロソウ属 Geranium erianthum
亜高山~高山の草地に生える多年草で、高さは20~50cmほど。全体にグンナイフウロに似ているが、茎の上部や葉柄には下向きの短毛がまばらにあるだけで、グンナイフウロのような腺毛はほとんどない。

 花柄や萼にも開出する粗い毛とべたっと寝た毛はあるが、腺毛は少ない。葉は幅5~12cmで、掌状に大きく切れ込み、表面には長い毛がある。7~9月、紅紫色または淡紫色の花(白花もあるという)が茎の先に10数個つく。花は直径2.5~3cmで花弁は5個。分布:千島、北海道、本州(北部)

メジロ(目白)

2007年04月25日 | Weblog
桜の蜜を吸うメジロ(目白)
 2007年4月24日



2007年4/24(火)、一関市東山町長坂字町にある「上の橋児童公園」
の桜を見に行ったら、見頃を迎えていました。
 賑やかに囀(さえず)りながら、枝から枝、花から花へ飛び移って
花の蜜を吸っている小鳥が沢山いました。頭部から上面が黄緑色で、
白いアイリングがある特徴からメジロ(目白)の成鳥のようです。

 私のデジカメでは、これ以上大きくできないところまでズームして
何枚も写してしまいましたが、「サクラ(桜)にメジロ(目白)」は
なかなか素敵だと思いました。



メジロ(目白) スズメ目 メジロ科(Zosterops japonica)
 Japanese White-eye
平地の樹林が比較的多い公園や庭園、住宅地から山地の林、
竹林などで良く見かける留鳥または漂鳥。体長約12cmほど。
つがいか小群で生活するものが多く、留鳥性の強い個体は
一年中つがいで、一定の区域内で生活し、季節移動する個体は
越冬中は小群になり、区域を定めずに動き回って生活する
ものが多い。

特徴:雌雄ほぼ同色。成鳥は頭部から上面が黄緑色。
喉は黄色で、胸から腹は白く、脇腹は淡褐色。成鳥雄は腹中央
と下尾筒が黄色く、成鳥雌は淡色なのが普通。

繁殖期の雄は、枝の中ほどにとまって「チィ チョ チュイ…」
という声をいろいろ組み合わせてさえずる。とても早口でさえずり、
1節は10秒前後続く。地鳴きは「チュイ」「チィイ」と1声ずつ
区切って鳴く。

 なお、日本に分布するメジロは、6亜種とされているが、
野外識別は困難。亜種「リュウキュウメジロ」だけは脇腹に褐色味が
ないことから識別可能。

フッキソウ(富貴草)

2007年04月23日 | Weblog
一関市「浦しま公園」のフッキソウ(富貴草)
 2007年4月17日







2007年4/17(火)、一関市大手町にある「浦しま公園」に行きました。
ここは、地主町(じしゅまち)との間にある「水天宮通り」に面して門
(出入口)があって入り易く、無料なので、年に4~5回は訪れます。
トイレがあり、いつもきれいになっているので、必ずといって良いほど
用を足します。
この日は、お茶席などに利用する家(「にしき庵」)の前に植えてある
「フッキソウ(富貴草)」が白い実をつけているのを見つけました。
私が持っている植物図鑑には「果実は白く熟すが、結実するのは稀」
と記載されていますので、ラッキーなことでした。




「富貴草」の名前の由来は、常緑で肉厚の葉をつけた株がどんどん殖えていく様子を「富が増す」とみなし、また、稀に白い宝石のような実がつく。これを「貴重品、貴金属」と見て、「貴」の字をつけたということのようです。

北海道、本州、四国、九州に分布。山や丘の雑木林、森の中に自生する草本状の常緑低木。花は雌雄分離。花穂の上部に4本の雄しべがある雄花、下の方にはヤギの角のように2つに分岐した雌花がある。

地下の茎が横に伸びて増え、地上に伸びた茎には、楕円形で縁に鋸歯がある葉を互い違いにつける。


一関市「浦しま公園」のフッキソウ(富貴草)
 2007年4月7日




2007年4/7(金)、一関市大手町にある「浦しま公園」に行きました。
お茶室のある家屋の前に植えてある「フッキソウ(富貴草)」が花を
咲かせていました。



 花には花弁はなく、雄花の雄しべが目立つ。葯は褐色。


フッキソウ(富貴草)ツゲ科 フッキソウ属 Pachysandra terminalis
山地のやや湿った樹林内に生える雌雄同株の草木状の常緑低木。
公園や庭園にもよく植えられており、日陰のグラウンドカバーなどにも
よく利用される。
和名は、常緑の葉が茂る様子を繁栄に例えたものという。

茎の下部は横に這い、上部は斜上して高さ20~30cmになる。葉は厚く、
輪生状につき、密に互生し、長さ5~10cm、幅2~4cmの卵状楕円形または
菱状倒卵形。上半部には粗い鋸歯がある。
 
 花期は3~5月。花穂は長さ2~4cmで、太い雄しべの目立つ雄花は茎の
上部に密につき、その下に雌花が5~7個つく。
雄花にも雌花にも花弁はなく、4個の萼片がある。果実は核果。
長さ約1.5cmの卵形で白く熟すが、結実するものは稀だという。
 分布:北海道、本州、四国、九州

エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)

2007年04月21日 | Weblog
一関市舞川のエゾタンポポ(蝦夷蒲公英)
 2007年4月18日





2007年4/18(水)、一関市舞川峠地区(舞川第18民区中山間組合)の
「かたくり群生地保護地域」にカタクリ(片栗)の花を見に行ったとき、
近くの田んぼの土手に「エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)」が咲いていました。
外来種の「セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)」に追われて、年々生育領域
を狭めているようで、我が家の近くでは見かけなくなっています。





エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)キク科 タンポポ属 Taraxacum hondoense
タンポポ(蒲公英)の花は全体が1つの花のように思えるが、小さな
「舌状花(ぜつじょうか)」が集まってできているので、花びらそれ
ぞれが1つの花。このことは、花をバラバラにしてみると、花びら1つごとに、
雌しべがあることがわかる。ガク(萼)のように見えるのが総包片。
高さは20~30cmになる。

エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)をほかのタンポポと見分けるポイントは、
花の下の総包[萼に相当]にある。総包のどれもが反転してなくて、
三角状の突起がないことが特徴である。
セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)は、外側の総包片が反転する。

品種に色の淡い「ウスジロエゾタンポポ(薄白蝦夷蒲公英)」、
赤みを帯びる「ベニバナタンポポ(紅花蒲公英)」があるという。

 なお、仲間には、関東地方が主分布域の「カントウタンポポ
(関東蒲公英)」、静岡や愛知が主産地の「トウカイタンポポ(
東海蒲公英)」、近畿地方とそれ以西の「カンサイタンポポ
(関西蒲公英)」などがある。
平泉町長島のエゾタンポポ(蝦夷蒲公英)
 2006年4月24日





きょう(2006年4/23)は、朝のうちは雲ひとつないような晴天でしたが、だんだんと雲が出てきて、夕方にはすっかり曇ってしまいました。
 平泉町長島の長島小学校の土手に「エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)」が生えていました。一関でもセイヨウタンポポ(西洋蒲公英)ばかり目立つようになり、エゾタンポポは人があまり行かないような所でしか見ることができなくなりつつあります。


 
エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)キク科 タンポポ属 Taraxacum hondoense
中部地方以北に分布する多年草。東北地方や北海道に多いことから「エゾ(蝦夷)」の名がついたという。
 葉はやや肉が厚く、長さ35cm、幅2~8cm。花期は3~5月。葉の間から花茎を伸ばし、濃黄色の頭花を1個つける。花茎は中空で、上部には毛が密生する。頭花は比較的大きく、直径4cmほどあり、舌状花の数も多い。

 タンポポの仲間の頭花は舌状花だけで出来ていて、頭花の下部は萼のような総苞に包まれている。総苞の形や大きさはタンポポの仲間を見分けるときのポイントになっている。

 エゾタンポポの総苞は長さ2.5cmほどで、外側は幅が広く、内片のほぼ半分の長さで、ふつう「カントウタンポポ」のような突起はない。タンポポの仲間の果実はそう果で、果皮がごく薄いので、まるで種子のように見える。そう果の先はくちばし状に長くのび、その先端に冠毛がついている。
 エゾタンポポのそう果は長さ4~5mm。冠毛は長さ5~8mm。
分布:北海道、本州(中部地方以北)