猊鼻渓の船下りといっても知らないだろーーー。
京都の保津川なんかは有名ですが、猊鼻渓は岩手県の一関から30分ぐらいのところにあるコンパクトな渓谷です。
なんというか、、、東北らしく呑気で人情味溢れています。
演歌とか浪花節とか浪曲が似合うというか、、、。
往復で90分でした。
日差しが出ると水面からの反射で暑いのなんの。
猊鼻渓の船下りは、冬の雪景色だと情緒がありそうですが、、、それはそれで無茶苦茶寒そうです。
船と一緒に餌付けされたカモやお魚が追ってきます。
大きな鯉よりも小魚の方がすばしっこくて、人が餌を鯉の口すれすれに投げても、小魚が飛んできてパシッと取っていきます。
猊鼻渓の名所の説明があるのだが、世界の大渓谷を見た目にはどーーーにも。
だけど、それをヤンヤと楽しむのが東北旅行のマナー。
ずんだ餅や、アイスクリーム、饅頭を頬張りながらゴザの上にあぐらをかいて、ちびりちびりやるのです。
あーーーぁ、これが東北なんだな〜〜〜。
夏休み期間中なので子供ちゃんが多い。
やたらと多かった。
アイスクリームを食べるのはいいけど、カップをひっくり返さないでほしいなー。
ネチョネチョしたクリームがゴザに染み込むじゃないのさ。
東北らしく垢抜けない船遊びがいいんですねー。
しかも、夏休みの子供らがうるさいのなんの、情緒なんてありゃしない。
情緒を求めるならば、子供が耐えられないような、しばれるような寒さの冬にいきたい。
最近は台湾の観光客が増えたと言っていた。
反対に中国本土の観光客は激減だそうです。
中国本土の方たちは団体さんできていて、個人客主体の台湾の方たちとはマナーも違う。
本土のお客さんは団体さんなので、ワイワイガヤガヤ中国人同士で大声で話して、船頭さんの話など聞こうともしない。だけど、その団体さんが減ったと嘆いていた。
でも、台湾からの個人客が増えたので通訳さんを雇ったそうだ。
すると、通訳さんが喋るので、船頭さんが話さなくて済むそうです。
でもでも、船頭さんはお客さんがわかっても、わからなくても喋らなきゃいけないのじゃないのかな。
通訳が話すかどうかは別問題だぞーーー。
まず、船頭さんの日本語で観光案内をするのが筋というもの。
岩穴の手前にある賽銭箱にお金が入ると、、、それはそれは、ありがたーーーい「キラーン」という良い音がします。
皆さん投げるけど、入るのは稀でした。
いい音でした。
うまく作ったものです。
それで人は入らなきゃ何回も投げるので、周りはお賽銭だらけ。
良いアイディアだなーーー。
霊験豊かな音をうまくでっち上げている。
船下りの終点です。
水流が岩を削ったそうだ。
そこにも霊験豊かな運玉というのを売っていた。
なんともインチキくさい運玉だと、、、。
素焼きの玉に何か書いてある。
運玉を投げ入れる先はただの岩の窪地です。
遠いのでなかなか入らない。
そうすると、、、船が出発地点に戻った時に、土産物屋さんで「運玉饅頭」なるものを買わされる、、、。
東北でしょーーー。
何から何までーーー。
座布団は救命胴衣を兼ねています。
これは必要でしょうねーーー。
一通り船下りを90分楽しんだら、「ありがたーい運玉饅頭」を買って食べてくださいとのこと。
私の乗った船には屋根がなかったが、簡単に付けられるらしい。
冬だったらそりゃ寒いものーーー。
いわば屋形船みたいなものです。
船頭さんになるには厳しい試験があるのだ。
紅一点女船頭さんがいらした。
けっこう力仕事ですぞー。
料金は忘れた。
1名2000円はしなかったはず。
おすすめしますだ、、、。