ランシモ

ランニングからツチノコカメラや時事まで興味あるすべて

アマゾンラリーの思い出、チリ編

2017-10-20 19:18:13 | 旅行記

南米でも北外れにあるコロンビアは、マッチョな中米人の国だった。

カリブ海に面しているカルタヘナは、植民地時代の頃にある様式建築を色濃く残したエキゾチックな街。

カルタヘナはカリブ海の人種でインディオは目につかなかった。

インディオは南米でも山岳地帯に多い気がします。

コロンビアの首都ボコダは標高の高いインカ文明の影響が極めて濃い。このあたりからエクアドルの首都キト、ペルーまでがインディオ達の国々です。ボリビアも同じでしょう。

だけど、国境を越えてチリに入ると、いきなり白人国家になります。

お隣のアルゼンチン、ブラジルよりも白人率が高いかもしれない。

文化も社会もヨーロッパナイズされています。

アルゼンチンは褐色のカーボーイ達が走り回っているイメージですが、チリは野蛮なところが少ない。

白人国家であるけれど日本に似た落ち着きがある。

ブラジルに行くとアルゼンチンよりもさらにマッチョな中南米人国家となる。

つまり野蛮だ!

貨幣価値の記憶がない。

それにしても、今見ても南米の紙幣はくたくただ。南米に限らず日本の紙幣がキレイ過ぎるのかもしれない。

コロンビアやエクアドルは、一日の走りが終わって整備が済むと、外出する時間もあり買い物したので物価がわかったが、チリにまで至るとキャンプから外出する気力も薄れていた。けっこうマシンが壊れるし他の参加者、ラリー車が減っていく。壊れたり事故ったりコースを外れて行方不明になったり、、、いろいろあるから。

ペルーからチリに入る日に、コースミスしてボリビアに入ってしまったチームがいた。国境警備隊に銃撃されたが、何とか生還したものもいたぐらいだ。ラリー車は速いしトリッキーな動きをするから弾がもろ当たらなかっただけだろう。

1か月に及ぶ13000kmのラリーで3人が亡くなった。重傷者はそれこそ10人以上いた。日本人の参加者も高速で激突したり横転したりして、途中の病院に駆け付けたこともあった。各チームは個々で走っていて他チームの情報が少ない。ブエノスアイレスにゴールした後、日本人クルーの車が横転して重症になったと聞いた。千Kmぐらい離れた現地の病院に置き去りになっていると聞いて、私は急遽空路で通過してきた街まで駆け付けた。病院名はわからなかったが、そこは感というかその街の一番大きな病院にタクシーで乗り付け、ベットに横たわっていた仲間と再会して励ましてきた。面会謝絶だったが、日本人が駆けつけてきてくれたと聞いて、会わせていただいた。ラリーは事故ったら病院に担ぎ込まれるが、そのままラリーは進行していくので置き去りになります。怪我病気になった者は、そこから自力で帰らなきゃなりません。誰か日本から飛んできて帰国を手伝ってくれればいいけど、そんな当てがなかったら、怪我したまま自分で何とかしなきゃなりません。その日本人の方は若かったので父親が日本から駆け付けてくれる手はずになっていた。チームメイトは彼らも怪我をしているので帰国してしまった。それがラリーレイドです。


チリはコロンビアやペルーほど社会情勢が悪くなかったので危険はなかった。

しかしチリのキャンプはどこも市街地から離れていたので出歩くこともなかった。 

だから、チリの思い出は少なく、えらく長い海岸線をずーーーーと走っていた記憶しかない。

海岸線を舗装道路が一直線に突っ切っているけど、太平洋側の砂漠の砂がアスファルトを呑み込もうとしていた。


私が訪れたときはサンチャゴが首都だった。

サンチャゴの近くのバルパライソの海岸沿いのしゃれたコテージをラリーのキャンプ場にあてがわれた。

海岸線にコテージが点在した素晴らしいロケーションだった。

南米にこんなヨーロッパナイズされた避暑地があるなんて、と感激したものです。

だって格差がありすぎですよーーーペルーやエクアドル、コロンビアとは、、、。

チリは南米の中にあって白人国家と言われるゆえんです。

各国の首都に到着すると、歓迎パーティが開催されて、丸一日ラリーの休憩になった。

大きなレセプションでその国の料理や歓迎式典がもようされた。

あまり印象が残っていなかったが、チリからアルゼンチンへは陸路は、雪のつづら折れの峠道だった。峠の近くには7000mの高さがあるアコンカグァがそびえていた。

南米の山は活火山が多く、5000m級の山がざらにある。

それも火山なので富士山のようなコニーデ型の山々だった。

富士山が連続していると思えば南米の山岳地帯のイメージに近い。

標高は富士山よりも相当高いが、、、。

そんな高原にインディオ達が生活していた。

チリは日本とも経済的にも近くて、しかも気質も似たところがあって親しみを覚える。

アルゼンチンやブラジルのマッチョな世界とは、一線を引いている国だった。

エクアドル編

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/be9ab08fb638ec803182b0eb6b7a9a08

コロンビア編

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7a4f047133955771ae474d9498931260

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする