キムコなんて日本で言うと消臭剤と思うかもしれないが、世界ではスクーターのトップブランドとして知られています。
台湾は自転車の生産でトップのジャイアントがあるけど、スクーターメーカーのキムコが電動自転車を作り出した。
キムコはスクーターメーカーだったが、こんなスタイリッシュな電動自転車を出していた。
大胆なフレームです。
バッテリーも上手く収まっているし、たぶん発想から製品化へのスピードがえらく早いのだろう。
昔は日本にはいっぱい自転車メーカーがあったけど、今ではからっきし元気がない。
家電メーカー、電子機器メーカーの衰退と一緒です。
発想から試作、製品化が遅すぎるのだ。
たぶん、会社内での面白がり方、、、これだっていう確信が皆無なんだろう。
つまりクールな人が多すぎなのか、、、。
何でも上司に相談して会議して決めます、、、それから、あーでもない、こーでもない、となって1ヶ月たっても何も出てこない。
この先自動車メーカーだって怪しいものです。
これでどうだとなったら、中国は1日で、シリコンバレーは1週間で試作品ができてくる。日本は1ヶ月たっても何も出てこない、、と言うのは有名な話。
私は30年前からキムコを知っていたが、そのころは日本メーカーと提携してOEMを作っていた。日本の技術を学び独自に作り出して、さっさと先端を走り出した。
なんでも、、、日本メーカーが製品を作ろうとすると、安全係数を高くとって、大きく重たく複雑になり、それで日数がかかる。
あれやこれや、社内と産業機構に制約が多すぎるのだろう。
お役所仕事みたいと言うと、公務員に失礼だと思うが、前例を崩すのが「みんなで渡らなきゃ」怖くて何もできない。
「ゆで蛙」の例えがぴったしかな。
電動自転車として素晴らしいデザインだと思う。
デザインは大事ですよーーー。
いみじくもトヨタの社長が、自社の車のデザインを嘆いていたが、、、畑違いの私にはその意がよくわかる。
そんなことを、業界の人に話したら、いろいろ反論されました。
が、、、かえって業界に安穏として毒されているだけと私は思う。
あるいは(言えなくなって)業界の代弁者、太鼓持ちになっちまったのかえ、とも思う。
キムコ
Giant Bicycle