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便器と食卓を同じもので拭く?

2018-02-09 22:35:18 | 日記・エッセイ・コラム

何日か前の朝日新聞の記事で、中国のホテルでの出来事と書いてあった。

この記事(便器と食卓を同じもので拭く)を目にして、なるほどなーと私は思い起こした件があった、、、。

それは、うちで正社員に雇った中国人が、同じことをしていたのだ。

むろん、会社ではトイレの雑巾と、窓拭き雑巾と、テーブル拭き雑巾と、食器拭き雑巾を分けて使っています。

しごく当然のことです。

小さな会社なので、全員が電話応対、仕事、掃除、請求書発送までやっています。

掃除は順番、方法、何処までか説明(教育)しましたが、、、その人はビックリしたことに便器をテーブル拭き雑巾で拭いていたのだ。

普通(日本人)の感覚とはずいぶんかけ離れたことをやっていた。

他のこともあり退職してもらったが、、、。

うちにいた中国人は決して貧しい出じゃない。1人子政策の中国で兄弟がいて、弟はイギリスに留学しているくらいの裕福な家柄だった。大学も中国と日本の2つの大学に通った人だった。

先の記事のシャングリラホテルの清掃員は、きっと便器とコップを同じ雑巾で拭くことは汚いとわかっている。

ただ、自分には関係ないこと、自分(親兄弟と身内)が使うわけじゃないから、他人事なのでどうでもいいことなのだろう。

中国本土のかたたちの気質なのだと思う。

言いかえれば、他人事はどうでもいいことなので、丁寧に綺麗に仕上げる必要はない。言われるからマニュアルどうりにやるけど、見ていなければやる必要がない。見られなきゃ自分の給料に関係ない。すごく、割り切った考えなんだろう。だから他人事(バレなきゃ)だったら、究極は肉まんの具としてダンボールでも食わせておけばよいとなる。あるいは、人が交通事故で道端に倒れていても、私には関係ないことだから、その倒れた人をまたいでいく。たぶん、なんの躊躇もないし呵責もない。それを、「なぜ人助けしないのか?」と言われても、そういう文化じゃなく、気質なのだから言われても意味がわからない。

コップをトイレ掃除で使った雑巾で拭いちゃダメよと言われても、頭の中では形式だけで理解して、給料や自分の売り上げに関係なくなれば、平気でやります。

それは、あんがい中国本土だけじゃないと思う。

現代日本にだって、それに近いことはまちがいなくある。

個人の気質、教育の問題だけじゃない、、、たぶん社会力の問題。

戦前、、、叔父から聞いたことだが、、、朝鮮人を殺しても、虫けらを潰すことと同じにしか感じなかったそうだ。そんな時代で社会風潮のところでは、日本人や白人を殺すのは意味があるけど、朝鮮人を殺すのは、(人じゃないから)なんの意味もない、、、と思っていたようだ。それが叔父の口から聞かされて、、、教育は恐ろしいものだと思った。

近年では東欧のサラエボでも同じようなことがあったし、中東では論外なほどです。

叔父はもう亡くなったが、私は可愛がられていたので、子供心に残念な気持ちがしたものです。

残念というより、、、自分と同じ感覚を持っていると思っていた叔父が、、、遠く未開の人種に思えたものです。

米国でもトランプは貧困白人を味方につけて、黒人やヒスパニックを攻撃している。いわば一国の大統領が人種差別を宣言しているに等しい。だからじゃなく、米国にも根強い人種差別が底辺には存在している。それは医師の社会にもあって、私の兄が医師で米国で研究していた時には、研究の一番汚いパートや地味なところは、アジア人が根気よくやって、発表は白人教授の名前でやっていた。他にも、国際線のフライト中に、倒れた乗客がいて機内放送で「この中に医師はいますか?乗客の方で病気になった方がいますー」と放送をした。むろん、私の兄も名乗り出たが、数人の医師が名乗り出た。フライトのパーサーさんは白人の老医師に頼んだ。ところがその白人医師はちょい酔っ払っていて、病人を診るでもなくわけ外れたことをやっていたそうだ。見るに見かねて、心臓に持病があった患者さんなので、心臓は兄の専門分野だったので、白人医師の行動に疑問を持ったパーサーが兄に頼むことになった。発作などは一刻を争うはなし。白人老医師の怪しげな作業を見てから引き継いで治療が遅れてしまったが、ご家族と航空会社からお礼がありました。飛行機の中では名乗り出ない医師がほとんどだと兄は言っていました。面倒なことにかかわらないようにということなのでしょう。でも熱血漢の兄は病人がいれば、何かと尽力しているようだ。それで今は医師としてを超えた最高位ポジションにいる。

教訓::::::他国の人を雇う時は、全く違う価値観を持っていることを認識する。

コメント
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