ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ビストロ

2007年03月12日 | 食べ物


映画少年Yが「久しぶりに、クリヨードヴァンへ行って
きましたよ」と言った。
そこで、何を食べてきたのか聞くと「チキンの香草焼き」
と答えた。
「ということは、魚は鯖か?」とすかさず聞く。
「ええ、そうです」と予想通りの返事。
相変わらずの、あまり代わり映えのしないメニューでは
あるが、ビストロとしては(カフェではあるが料理はビス
トロ的)定番的になるのも致し方ないか。
会話のテーマは、いつしかビストロについてになっていっ
た。

「基本的には、郷土料理家庭料理的な、あまり洗練され
てない料理だよね」(私)
「伝統的な料理」(Y)
「そうそう、それに調理も比較的に簡単なただ焼くだけ
というのが多いし」(私)
「たとえば、ステーキとか」(Y)
「魚だと、ムニエルとかね」(私)
「或いは、ポワレ」(Y)
「ポワレがあればソテーもね」(私)
「どう違うんですか?」(Y)
「厳密に言うと違うらしいが、実際は同じような意味で
使ってるケースが多いね」(私)
「要するに、フライパンで焼いたものですか?」(Y)
「それで良いんじゃないかな」(私)
「後、他の調理法だと煮込みもビストロ的ですよね」(Y)
「定番的なのはブフ.ブルギニヨンというビーフシ
チューの元になったやつとか」(私)
「クスクスなんかもそうですよね」(Y)
「いいねえ、クスクス」(私)
「なんだかぼそぼそで、初めて食べたときは、うん?
でしたがね」(Y)
「あれは確かデュラム小麦だっけ、でも何故か旨いん
だよね、チキンでも良いし羊でも良いし」(私)
「クスクス万歳ですか」(Y)
「クスクス万歳だね」(私)

「後最近だと、頬肉の煮込みなんかも」(Y)
「すっかり定着してきたけど、ビストロの料理でもあ
るしちょっと気取ったフレンチでもいける、両方向料
理だね」(私)
「見かけを小奇麗にすれば、ちょっと気取ったフレン
チ、どかっと格好つけずに盛ればビストロ、こんなと
こですか」(Y)
「そんなとこじゃないの、それと付け合せはジャガイ
モとかどかっとほしいよねビストロの場合」(私)
「量が多いのがビストロ」(Y)
「ここは、是非とも押さえてほしいよね」(私)
「格好より実質、洗練ではなく素朴」(Y)
「それそれ、そして重要なのが安さ」(私)
「それで、ビストロ万歳となるわけですね」(Y)
「そう、これでビストロ万歳だ」(私)
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