ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

トーキングヘッズ

2007年03月21日 | 音楽


T君との会話は、まだまだ続く。
ちょうど、「トーキングヘッズ」がかかっていた。

「トーキングヘッズのリーダー誰でしたっけ」(T君)
「ええっと、あれだよ」(私)
ふと、思い出せなくなった。
最近、こういうケースがいやに多い。
ついさっきまで、覚えていたのだが。

「ブライアンでもなく...」(T君)
「そんな名前じゃあない」(私)
「なんでしたっけねえ」(T君)
「大体、T君のほうが若いんだから」(私)
一回り以上T君のほうが若いのだから、同じように瞬
間認知症になられても。
ここでしばし、話題を変える。
そして十分ほどどしたとき、神は降臨した。

「そうだ、デビッド.バーンだよ」(私)
「そうそう」(T君)
「いやー、すっきりした」(私)
「良かったどす」(T君)
「人の名前って、どういうわけか忘れ易いのってある
よね」(私)
「しょっちゅう忘れる名前、確かにあります」(T君)
「たとえば、デニス.ホッパーがそうだった」(私)
「ああ、出だしニューシネマの」(T君)
「あの<イージーライダー>の監督だけど、彼の場合
は、グラスホッパーと関連付けてから忘れないようにな
った」(私)
「バッタですか」(T君)
「兎に角、記憶を引き出すきっかけがあればというこ
とだね、グラスホッパーというラベルが、デニス.ホッ
パーの引き出しに張ってあるということかな、因みに
<イージーライダー>は今見ても、というより当時よ
り今見たほうが、良さがよく分かって良いんじゃない
かな」(私)
「そうですか、僕は<バーズ>とかが好きだったんで
かかってる音楽が印象的です」(T君)
「確かに、<ワイルドで行こう>ばかりが有名になっ
たけどそれだけじゃないものね」(私)
「監督としては他にもありますか」(T君)
「<ラストムービー>という、カルト的というか、前
衛的な映画があって、個人的には嫌いではないけど、
これがきっかけで監督のオファーは来なくなったみた
いよ」(私)
「一般的に言って、失敗映画ですか?」(T君)
「おおごけ映画だろうね、でもデニス.ホッパーが本
当に撮りたかった映画はこれか、と思ったよ」(私)
「そうなんですか」(T君)
「興味あるんだったら、一応保存版として持ってるか
ら貸すよ」(私)
「お願いします」(T君)

「話は戻るけど、よく忘れる名前、<シザーハンズ>
の監督もそうだね」(私)
「えーっと、誰でしたっけ」(T君)
「この場合、関連付けはエリザベステーラーだね」(私)
「というと」(T君)
「エリザベスべステーラー本人ではなく、だんなの名
前」(私)
「誰ですか」(T君)
「リチャード.バートン」(私)
「...」(T君)
「つまりバートンだよ」(私)
「上の名前は?」(T君)
「そこが問題なんだよ、バートンは直ぐ出るようになっ
たけど上がね、現に今も上が」(私)
どうやら、リチャード.バートンではまだ不完全のよ
うだ、うーむ。
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