ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

トリップ2

2007年03月23日 | 食べ物


昨日のトリップ改めトリッパは、なんせ1キロほどの量
なので、とても食べきれるものではない。
そこで、何人かにおすそ分けすることにした。
概ね好評であった。
まあ、こういう場合「旨くなかった」という人もあま
りいないので、当然といえば当然だ。
自分で、店で食べたものより美味しいと思っているの
だから、それだけで充分といえば充分だ。
しかし、ここが情けないのだが、やはり周りからの評
価も少しはほしかったりする。
やはり、人間であったか。

このハチノスというのは、内臓系の中では食べやすい
ものではないかと思うが、どうなんだろう。
同じ牛の胃袋に、「ギアラ」という、まるで怪獣の名
前のような、他の胃袋の名前とは明らかに異質な名前
の胃袋があるが、一度食べたことがあるが、いやに脂
っぽく好みではなかった。
残りの「ミノ」「センマイ」はさしたる印象も無い。
煮込みには「ハチノス」が一番適しているから、つま
り旨いから、これだけポピュラー(ヨーロッパでは)
になっているのではないだろうか。

他の、内臓系では、レバーは今や普通の食材なので置
いといて、「腎臓」がなんと言っても旨い、というか
好きだ。
フランスだと「ロニョン」。
独特な味があり、鮮度が落ちると一気にアンモニア臭
がする、個性的な素材だ。
一度、そのアンモニア臭のロニョンを食べさせられた
ことがあるが(単にその店の素材が悪かったのだが)、
口の中が、アンモニア臭でいっぱいとなり、まるで.
..を飲んでるかのごとくだった覚えがある。
素材の落差が大きいのが内臓系なんだ、とその時認識
した。

そもそも初めて食べたときは、確かそれが腎臓だとは
思ってなかったような気がする。
初めてパリに行ったとき、ホテルの近くの「イタリアン」
で食べた時だ。
その店は、イタリア系の客ばかりの、日本人など一切
いない店で、突然陽気にカンツォーネなどを歌いだす
ローカル色の強い店だったと思う。
そんなところに闖入した日本人が、訳も分からず腎臓
料理を注文する。
むこうにすれば、ちょっとした珍事だったのではない
だろうか。
ところが、その腎臓が旨かった。
トマトで煮込んだものだったが、ややしっかりした味
付けのちょっと濃厚なものだったが、腎臓によく合っ
てた。
と、かすれた記憶ではそういうことになっている。

その後、フランス料理でもあることが分かったし、食
べたこと無いが、イギリス料理にもあった。
「キドニーパイ」というものが有名らしい。
しかし、どうもイギリスとなると、食指が全く反応し
ない。
偏見たっぷりのイギリス食文化観であるが、フィッシュ
アンドチップス以外に食べるもの無し、というもので
も無いのかな。
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