先週に引き続き、里山散歩。
気温が高くなるという予報の割には、暖かいという感
じはしない。
寒くは無いが、春のぽかぽかでもないという中途半端
な天気の中、ほぼ先週と同じコースを辿った。
相変わらず、虫系の姿は見られない。
カタクリも、咲いているのは数本で、殆どは蕾すらま
だ出てない。
当然「ヒメギフチョウ」などいるはずも無く、唯一、
これも先週と同じなのだが「キタテハ」(越冬した成虫)
がいたのみである。
しかし、今回はじっくり撮影できる程度に停止してく
れたので、やっと、今年初の「蝶撮影」に成功した。
季節が進めば見向きもしない「キタテハ」も、今年初
となると価値が増す(先週全く同じことを書いた、deja
vuではなく、反復の美か?)。
周辺は、後ろに雑木林の山を控え、前は田圃という、
絵に描いたような里山的風景の場所で、「長閑な風景」
の原型に指定したいと思う場所である。
そんなところに、これまた絵に描いたような「野良猫」
が日向ぼっこをしている。
カメラなど持った人は、間違いなくこれは良い被写体
だと思いシャッターを押すだろう。
「野良猫」と「日常」、これはもう対になった被写体
とテーマというものではないだろうか。
誰が撮っても絵になる風景とは、こういうものを指す
(同時に類型的ともいうが)。
そんなあまりに類型的な風景を目にしていると、その
類型の磁場でこちらもそんな風景を撮ってしまいそう
になる、というか撮ってしまった。
類型恐るべしである。
本当は、あまりに他の動物系がいなかったので、つい
ついその類型の魔力に負けてしまった、ということな
のである。
手近なところ済まそうという、安直な気持ちが働いた
というわけだ。
ということで、今までだったらまずこのブログに登場
しないような、所謂、可愛らしい写真が載るかも知れ
ないが、びっくりしないでください。
決して、「猫クラブ」に転向したわけではないですか
ら。