やっと春らしい陽気になってきた。「滝つぼビオトープ」のヤゴも徐々に活動をし始め、その姿を現すことが多くなってきた。しかし、その数はまだ数匹程度で、本格的な活動はもう少し先になりそうだ。餌として主に狙うのはミジンコだが、今年はそれを食べてしまうヒメダカがいないので、ヤゴにとってはよりいい環境であることは間違いない。そのヒメダカはヒメダカで、より広い池で鯉の襲撃をかわしながら元気に泳いでいた。
水草は、抽水植物であるイネ科の種類の分からないものが大分活発で、他のものが発生する前から勢力を伸ばしている。田圃であれば厄介な雑草であることが、この滝つぼビオトープを見ただけでも理解される。その生命力は半端ではない。しかし、ことこの滝つぼビオトープに限定すれば、在来種の植物としてビオトープのコンセプトに合致する重要な役割を担っている。外来種のホテイ草は完全に除去したし、基本的には本来ある在来種で構成したいところだ。唯、沈下植物の金魚藻が未だ外来種であるアナカリスというのが残念である。もうひとつのマツモは在来種かどうか。いずれにしろこれらはまだ閉じた状態で有るが、暖かくなるに連れ、これでもかと言うくらいに増殖するからおとなしいのも今のうちだけである。
写真(シータテハのC=シーがくっきり)