ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ウスバサイシン

2010年05月27日 | 生き物 自然


「ウスバサイシン」というのは、薄暗い湿ったような環境に生える野草で、よほど注意しないと発見できない普通にどこにでもありそうな植物である。というのも、自分自身「ウスバサイシン」を確認したのは今回が初めてだったから。このところ毎週のように蓼科に行ったのは、その「ウスバサイシン」のみを食草とする「ヒメギフチョウ」を撮るのが目的だったのだが、一体どこにその繁殖するための「ウスバサイシン」が生えてるのかずっと疑問であったのだ。そしてとうとうその在処の情報がもたらされ確認しに行ってきたのである。植物系には弱いので(なかなか名前を覚えられない)、詳しい人の情報が頼りなのだ。

教えられたところに行くと、確かに「ウスバサイシン」は生えていた。目の当たりにすると、こんな薄暗い所に生えるのかと改めて思う。そして卵は産みつけてられないかと、何枚かの葉の裏を観察するが、その限りでは残念ながら卵は発見できなかった。まあ、これで繁殖場所は確認出来たからよしである。そしてその帰り道、注意して道端を見ながらいつもの散歩道を歩いていると、あるではないか「ウスバサイシン」が。そこは一番頻繁に通る道端である。灯台もと暗しとは、正にこのための言葉である。試しに葉っぱの裏を見てみると、何と卵まで産み付けられていた(写真)。他にも一枚。先程あれほど数があるところで発見できなかった卵は、こんなポツンポツンと生えてるようなところで二箇所、世の中こんなものである、ってか?
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