盗まれた「マグリット」のオランピアが返還されたと聞いたとき、オランピア?と思ってしまったのだが、そんなに有名な作品だったのか。個人的には知らなかったのだが、あれって本当に代表作なのだろうか。今回改めて見たが、所謂マグリットらしさはあまり感じないし、もし自分がマグリット好きであったらまず欲しない。売れなかったのもその辺りが理由なのでは、と思った。
和歌山でマーキングした「アサギマダラ」(蝶)が、台湾で発見されたという。その距離2500キロ。もともと長距離を移動する蝶で有名だが、今回のものは記録されてる中では最長らしい。子供の頃はかなり珍しい種類で、ちょっと憧れの蝶であった。が、今では近くの山に行くとそれこそ五六頭いるのに出会うのも珍しくなくなった。南方系のイメージがあるがそうでもなく、今はすっかり普通種となってしまった。同じように移動するのでは、アメリカのオオカバマダラが有名。メキシコまで3000キロ以上を移動し、集団で越冬する。その数は数千万だか億。映像で見たことあるが、森がオオカバマダラで覆われていた。
と、今年も諏訪湖に大鷲のグル(グルっと鳴いたのでグル、毎年同じことを言ってるような気がする)が飛来。これで十何年連続。瀕死の状態で助けられて、それ以降毎年冬に来るという所で、何となく鶴の恩返し的な物語を見ているわけだが、残念ながら常に一頭で、もし子連れででも来れば、その物語はより強固なものとなり「グル物語」として完成するのだが、惜しい。そんなことより、兎に角一度、生グルを見たいと思ってるのだが、十年以上実現していないのが何とも。