ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ドキュメンタリー

2012年01月24日 | Weblog

 

矢張り冬はそう簡単には行ってくれなかった。今日の予想最高気温はマイナス1度。今年初の真冬日となるか?

最近、BSの「吉田類の酒場放浪記」をちょくちょく見るのだが、これは勿論、他に見るものがないという理由が一番だが、番組そのものも、お金がかかってなさそうなチープな雰囲気がゆるくて結構好きなのだ。「タモリ倶楽部」に通じるものがある(同じようなブラタモリは段取りが見えすぎて面白みに欠ける)。シナリオ通りに進行する、一般的なタレントを使った店紹介番組にうんざりしている人間にとっては、この番組の方がはるかに魅力的。そして一番重要なのは、案内役の人間が本当に番組のテーマに興味を持っているかということであるが、これに関しては全く問題ない。ただの酒好き振りがよく発揮されている。

以前にも書いたことがあるが、ドキュメンタリー番組の案内役(最近ではナビゲーター)に人気タレントを使いたがるが、はっきり言ってそれだけで見る気が失せる。民放のドキュメンタリーはほぼ100パーセントそれだ。ドラマ仕立てもいらない。何人かのタレントをスタジオに呼んで感想を述べさすのもいらない(例、NHKワンダーワンダー)。多分こう言うと、幅広い視聴者に見てもらうためにはこうせざる得ないと説明するだろう。が、ドキュメンタリーとは元々そういうものだろう。子供の頃よく見ていた「野生の王国」など映像の力だけで十分面白かった。本来の好奇心というのは、タレントの反応などによって刺激されるものではなく、ありのままの自然の姿によって刺激されるものである。

例えばNHKの「ダーウィンが来た」という番組は、案内役にアニメを使う。子供に見てもらうための工夫だろうが、果たしてあれで子供が本当に興味を持つのかどうか。そこは子供に聞いてみないと分からないが、少なくとも私はあれだけで興醒めするし、その分内容も大体物足りなく感じる。元々ちょっと興味がある人間にとっては、変に柔らかくしたドキュメンタリーは返ってつまらなくなる、と思う。地上波民放は仕方ないにしろ(期待してない)、NHKはその辺りもう少し考えてもらいたい。

 

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