今朝もマイナス11度。寒い。昨日の夜、試しに濡れタオルを振り回したら予想通りカチカチになった。これも冬の風物詩。
昔から推理小説SF小説ホラー小説の類には興味を覚えたことがなく、本は殆ど読んだことがないが、そのジャンルの映画は(特に若い頃)結構見ている。スティーブンキング原作の映画などはかなり多いし、探偵物もよくシリーズ化されていて見る機会も多い。今現在ジャンルとして好きかと問われれば好きではないが、かなり親しんできたことは事実である。何故そんなことを思ったかというと、この前日本映画で「白夜行」というのを見たから。人気作家(でいいのか?)の東野圭吾(名前だけは知っている)の原作だ。映画は、端から期待もしてなかったので、予想通り駄目だったのも織り込み済みで納得。ただ、原作はそれなりに人気だったので(多分)、映画との違いが大きいのかとも思った。良く聞く、原作と全然違うのパターンか。
嘗て一回だけこの手の映画の原作を読んだことがある。それは「マークスの山」だ。映画はこれまた全然大したことなく、原作は面白いのにというようなことを聞き、確認してみようという気持ちがあった。そして、たまたまフランスに行く機会があり、成田の本屋で機内で読む用に何かないかなと探しているときに丁度見つけ、買ったのだった。実際、機内で読むにはこの手の本が適していると読んだときには思った。が、はっきり言って原作もそれほど面白いとは思わなかった。どうも個人的には、ある秘密を(陰謀でも良い)徐々に明らかにしていくというこの手の本の肝ともいえる物語の基本構造が、そもそも興味を惹かないというのがあるようだ。どれを読んでもああそうかで終わってしまう。イアン.フレミングなんかも、好きな人間がいて借りて読んだことがあるが、同じ感想だった。物語だけ見れば、唐突な展開が特徴のジョン.アーヴィング(推理小説ではないが)あたりは面白いと思う。
しかし、基本的には原作と映画は別物であると思う。多くは原作は良いのに映画はひどいだが、原作はつまらなくても映画は良いというのがあっても全く不思議ではない(ぱっと思いつかないが)。「白夜行」も映画はひどいが原作は良いの典型的パタ-ンかもしれない。どちらにしろ、読むことはほぼ100パーセントない。