ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

蓼科

2006年05月12日 | 食べ物


先日、蓼科湖のすぐそばにある「メラナタラジ」とい
うカレー屋に行って来た。
ここはベジタリアンカレーがうりで、本店は東京にあ
り、カレー好きの間ではそれなりに有名であるようだ。
店の名を冠したナタラジカレーを食べたが、これは、
肉の代わりに大豆蛋白を使ったもので、感触はビーフ
シチュウの肉そのもの、味は微かに遠くの方で油揚げ
の香りという、言われないと肉と思ってしまうような
代物。
但し、ゼラチン質とか脂がないのでこくは本物のよう
にはない。
個人的には結構好きだ。
カレーそのものの味も、本場風(多分)のスパイシー
なもので、クミンの香りとかキャラウェイ(多分)の
香りが感じられ、辛味もありいいのではないか。
辛味はリクエストによって調整できるのだが、一回本
場の辛さでやってみたら、あまりの辛さに泣きながら
食べた記憶がある。
勿論味などまったく感じなかった。
全体のこくは、動物性のだしを使わないせいか、少し
ものたりないかもしれない。
反面ヘルシーとも言える。
あと、ナンはかなり旨い部類だと思う。

蓼科店ができたのは2年ほど前だと思うが、当初は通
年営業の予定が、夏(主に8月)と5月の連休以外は
殆ど人がいない蓼科ではやっぱり大変らしく、すぐに
季節営業になったようだ。
昔と比べると蓼科に来る人間も変わり、今は殆どが車
のファミリー客。
以前の、別荘客が長逗留といった小津安二郎がいた頃
の世界は過去のもの、全く風情はなくなった。
しかも今の観光客は、遊興施設、つまりおもちゃがな
いと遊べない。
なにも山に来て遊園地でもないと思うが、彼らにとっ
ては理想的にはディズニーランドがあれば、というこ
となのだろう。
周辺にはまだまだいい散歩コースがある。
しかし、散歩を楽しむにはそれなりの想像力が必要。
つまり、今の人間にはそれが欠如しているということ
なのだ。

今日の作品は、ヒメギフ(蓼科で撮影)を使いたくて
作ったコラージュ。





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ピカビアについて

2006年05月11日 | 芸術


本来なら、初回に説明すべきことだが、どうしてもヒ
メギフを載せたかったがため今回になってしまった。

フランシス ピカビア。
マルセル デュシャンなどと芸術活動を共にした絵描
き(ベルギー出らしい)である。
といっても自分自身あまり彼の作品は知らない。
が、名前だけはずっと知っていて、偶然観た映画「幕
間」(マクマではなくマクアイと読む念のため)で彼
の名を発見し、何故か感激した。
この映画はルネクレールが1924年に撮ったもので、
それに関わった人たちの名前を見るとびっくりする。
といっても、芸術関係に興味のある人たち限定である。
といっても、その中のさらに現代美術系に関心のある
人限定である。
つまり全体からすればピンポイント、1パーセントも
無いかもの世界だが、マンレイ、エリックサティがそ
れらの人間だと聞けばぴんとくるであろう(くる人は)。
どちらも好きなので、個人的にはこの「幕間」はちょ
っと忘れられない作品となった。

話をピカビアに戻す。
結局早い話、作品がどうのではなくこの名前、語感が
好きだったのだ。
作品だったら、デュシャン、マンレイの方が好きで、特
にコラージュにおいてはマンレイを師(勝手に)と仰
いでいる。
他の連中よりややマイナーなところも気に入っている、
とまあそんな程度の名前選択であったのだ。
ちょっとピカビアに失礼な気もするが。

ところで話は大きく変わり日本代表。
おいおい大丈夫か?
本当のところ全然大丈夫ではない。
よく決定力がどうのといわれるが、確かにない。
ブルガリア戦でも玉田が惜しいところまでいくが、点は
入れられない。
殆どdeja vuの世界だ。
しかしもっと問題なのはディフェンス。
1対1に弱いというのは致命的だ。
ならば組織的にということになるが、戦略の無いジーコ
は何の手も打てない。
しっかりした核のようなディフェンスの形がないのだ。
はっきり言って本番では3連敗を予想する。
良くてオーストラリアに引き分け。
ジーコでは超弱気になってしまう私でした。

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復活

2006年05月09日 | Weblog
最後にホームページを更新したのが、前回のワールド
カップの時なので、ほぼ4年ぶりということになる。
今回はブログという、より簡単なものでの露出だが、
果たしていつまで続くだろうか。
まあぼちぼち行けるところまで行きたいと思います。

栄えある復活第一号の写真は、ヒメギフチョウ。
この時期、特定の場所でしか見られない、春の女神と
言われるヒメギフチョウ。
2年越し6回目にしてやっと出会えた。
運良くタンポポに止まり吸蜜活動。
じっくり撮ることができました。
まずはメデタシめでたし。

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