ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

時代劇

2012年01月14日 | 映画

 

日航の新しい社長が片岡千恵蔵の息子だったとはびっくり。しかも、元々がパイロットでかなり優秀だったらしい。最近二世タレント(その殆どはしょぼい)が矢鱈と多い中、つい感心してしまった。あまりの大スター(昔はそういうものが成立した)だったので、下手に同じ職業は選べなかったというのはあるかも知れないが、親の名前だけでテレビに出てくる魅力のない役者タレントが多過ぎの状況を苦々しく思ってる人間にとっては、何故かすがすがしさえ覚えた。

で、その片岡千恵蔵だが、今この名前を聞いてピンと来る人も大分少ないと思う。嘗て時代劇大スターと言えばこの片岡千恵蔵と市川右太衛門(息子は北大路欣也でこれは二世でも成功例)が双璧。千恵蔵映画で思い出すのは「血槍富士」や「大菩薩峠」。映画としての出来も良く(右太衛門ではあまり思いつかない)、今でも十分鑑賞に耐えられる。多くの時代劇は昨日の西部劇ではないが、殆どのものはお決まり以上のものはない今見るとしょぼいというしかないものだが、中にはこれはというものもあるのだ。この作品は内田吐夢監督のものだが、他の監督としては三隅研二、加藤泰、森一生などが、優れた時代劇を作っていると思う。

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イーストウッドの西部劇

2012年01月13日 | 映画

 

無料映画でも久しぶりのGyaoで、イーストウッドの「アウトロー」を配信してたので観る。今回で4回目くらいだと思う。南北戦争末期の西部劇で、自身の監督作品としては「荒野のストレンジャー」に次ぐ二番目の西部劇ということになる。二時間を越す作品で、彼の主演作「夕日のガンマン」「荒野の用心棒」と同じようなものを期待すると裏切られることは間違いない。それだけこの作品も、しっかり、監督イーストウッドの作品になっている。

話は一応復讐譚。例によって、孤独でしかもめっぽう強い主人公が、最終的には復讐を果たすという定型話である。基本的には「荒野のストレンジャー」「ペイルライダー」「許されざる者」全てに共通する話である。現代版であれば、かなりの高評価を得ている「グラントリノ」(現代版ゆえ個人的にはイーストウッドの中ではそれほどでもない)なども同じような内容だ。だから、実際観ていると、この場面はこっちの映画だったかと思い違いをしていることに気付かされることもしばしば。小津作品でも良くあることだ。となると、どれ観ても同じということにも成りかねないが、そういうものではないのである。

どの作品でも、言われなき差別を憎み異文化を受け入れる監督の視点は共通、しかし、それぞれの映画はそれぞれの違うショットで描かれている。例えて言えば、同じ画家が同じモチーフでいくつも作品を作るが、それと同じことである。それぞれはやはり違う作品なのである。イーストウッドの西部劇は、多分、昔ながらの西部劇ファンにはそれほど評判は良くないと思うが、本当の映画好きからの支持は受けるはずである、と言いたいところだがそんなこともないことは分かっております。

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本屋探索

2012年01月12日 | Weblog

 

松本の「丸善」に行く。今回は隅から隅までじっくり見る。途中、フランス文学コーナーの「ブランショ」で食指が動く。元々ブランショ関連は出版数が少なく、一般の本屋にはまず置いてない。暫くページをめくり迷う。簡単に読める本ではないし、かなり難易度が高い。買っても途中放棄が考えられる。で、結局今回はパスすることにした。とりあえず、読みかけのものを終えたら考えることにする。

次に引っかかったのは生物学コーナー。と言ってもお目当てはそんな専門書ではなく、昆虫図鑑だ。トンボ関連のいい図鑑でもないかと見てみたのだが、立派なカメムシ図鑑はあったが、トンボに関しては、数年前ネットで買った同じ図鑑の縮小版が、唯一のちょっと本格派図鑑であった。カメムシ図鑑も面白そうだが、面白そうだけで万は出せない。

結局一時間ほど探索したが、購入は無し。しかし、時間調整のためには良い場であることは今回強く実感した。これからもちょくちょく利用しそうだ(街の普通の本屋にとっては致命的なので良いことばかりではない)。その後、去年オープンしたガレット専門店に行く。松本では専門店としては初だろう。ランチのコンプレットを頼む。チーズとハム卵の組み合わせの代表的なガレットである。出てきたものは、一見してイメージとはちょっと違った(専門店の一般的なものと比較して)。色が薄いし(そば粉の色があまり出てない)小さめで、食べてみると矢張り皮がパリッとしてなく、そばの香りがしない。チーズもグリュイエールではない。普通のクレープに近い味と感触だ。cafe Tacのガレットの方が数倍美味い。というわけで、ガレットはちょっと残念な結果であった。

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新年早々のY

2012年01月10日 | Weblog

 

松本山雅の監督が反町さんに決まり、案の定ゲロメッティYは大喜びだった。尤も、過去Yは反町さんを特別評価していたわけではなく、単に有名な監督なので喜んでいるに過ぎない。いろいろ理屈を付けたがるが、本質は単なるミーハーに近いのだ。そのYに関しては、去年の暮れからちょっとした波乱含みな動きがあったのだが、結果的には、大山鳴動してネズミ一匹もでてこないということで、終わってみればYの空想話と言うしかないできごとであった(詳しく書きたいところなのだが)。中学生の世界か!というのがT君と二人の結論であった。これを期にT君のYに対する評価はがた落ちであろう(私の場合はやっぱりねであるが)。

 

 

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女優の名前

2012年01月09日 | Weblog

 

昨日テレビで、エイリアンとプレデターが戦う映画をやっていて、最後の15分ほど見た。どうこう言う映画ではないので、映画についての感想はないが、一つ気になることがあった。出てた女優がどこかで見たことがあると思ったのだ。こういうケースはちょくちょくあり、結構気になるものなのだ。例え、映画自体が相当しょぼくても、もしこういうことがあるとそれだけで楽しめなくもない。映画の一つの楽しみ方ではある。

その女優は、日本人の血が入ったハーフっぽい顔をしていて、あの女優と似ているがどうなんだろうと思いながら翌日(要するに今朝)確認することにした。まず映画検索サイトで名前を確認する。レイコ・エイルスワースという名であることが分かった。ハーフではなくクオーターのようだ。そして今度はその名前で検索。すると思った通りのあの女優であった。テレビシリーズの「24」のⅠだかⅡ(Ⅲまでは一応見てた)に出てた、ミシェルという役の女優であったのだ。だからどうなのだという類のことであるが、思ってた通りの結果だと、こんなことでもささやかな快感を味わうことが出来るのだ。しかし、この名前は多分直ぐに忘れると思う。

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ニュースいろいろ

2012年01月08日 | Weblog

 

盗まれた「マグリット」のオランピアが返還されたと聞いたとき、オランピア?と思ってしまったのだが、そんなに有名な作品だったのか。個人的には知らなかったのだが、あれって本当に代表作なのだろうか。今回改めて見たが、所謂マグリットらしさはあまり感じないし、もし自分がマグリット好きであったらまず欲しない。売れなかったのもその辺りが理由なのでは、と思った。

和歌山でマーキングした「アサギマダラ」(蝶)が、台湾で発見されたという。その距離2500キロ。もともと長距離を移動する蝶で有名だが、今回のものは記録されてる中では最長らしい。子供の頃はかなり珍しい種類で、ちょっと憧れの蝶であった。が、今では近くの山に行くとそれこそ五六頭いるのに出会うのも珍しくなくなった。南方系のイメージがあるがそうでもなく、今はすっかり普通種となってしまった。同じように移動するのでは、アメリカのオオカバマダラが有名。メキシコまで3000キロ以上を移動し、集団で越冬する。その数は数千万だか億。映像で見たことあるが、森がオオカバマダラで覆われていた。

と、今年も諏訪湖に大鷲のグル(グルっと鳴いたのでグル、毎年同じことを言ってるような気がする)が飛来。これで十何年連続。瀕死の状態で助けられて、それ以降毎年冬に来るという所で、何となく鶴の恩返し的な物語を見ているわけだが、残念ながら常に一頭で、もし子連れででも来れば、その物語はより強固なものとなり「グル物語」として完成するのだが、惜しい。そんなことより、兎に角一度、生グルを見たいと思ってるのだが、十年以上実現していないのが何とも。

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寒中見舞い

2012年01月07日 | Weblog

 

昨日の朝は今冬初のマイナス10度越え。凍みまんな。部屋の窓(内側)に氷の結晶が出来るのが、大体マイナス8度を越えた辺り。だから、朝それを見ると、どれだけ冷えてるかは見当がつく。今朝はなかったのでそれほどではない。まあ、それだけ部屋そのものが寒いということだが、これも田舎の古い家の宿命である。

そんな寒い昨日の夜、年賀状の返事(ここ数年年賀状は出してない)を出すための作業をする。パソコンで印刷するのだが、その部屋は暖房を入れられない。何故かというと、ビオトープアネックスを置いているから。人間よりヤゴ優先なのだ。だから寒い部屋で、ダウンベストの上にダウンを着込んで作業をした。ストックの画像を選び、過去のハガキをコピーしたものに嵌めて、年号を変えプリント。そこまでの時間、約15分。やっつけ仕事もここに極まれり、と。それでも、画像が普通ではないからそうは見えない。

 

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口コミサイト

2012年01月06日 | Weblog

 

昨日のニュースで大きく取り上げていた(それほどのものとも思わないが)「食べログ」のやらせ問題、どうしても何を今更と思ってしまう。いろんな人の投稿で成り立っている口コミサイトというのは、元々が誰が投稿してるのか分からないし、店の関係者がせっせと投稿するのも考えられるし、何でもありうる世界だ。それに、こういうものに投稿したがる人間というのはあるタイプに偏る。そもそもこの手のものを、公平で確かなものと思うことが一番の間違いなのだ。単なる一人気投票に過ぎない。ここで考えなくてはならないのは、必ずしも「人気があるもの=美味いもの」ではないということだ。個人の基準は人それぞれである。

が、残念ながら、こういうもので上位だとその情報を仕入れた時点で美味いと思う人間が多いのも事実。既に食べる前から美味いのだ。これは、そういうところに行きたがる人間は、人気店に行くという満足感が美味いという体験に転化し易い人間だから、なのではないだろうか。そして世の中、そういう人間の方が多い。多数派の行動がこんなところだからそれを狙った輩が登場する、世の中の常でゲスなあ。

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甘口赤ワイン

2012年01月05日 | 食べ物

 

昨日赤ワインについて書いたと思ったら、夕方、近所のH君が赤ワインとおつまみ持参でやって来た。そのワインは、H君が二年前に貰ったもので、最近掃除してあるのを発見したという代物。見ると、それは「城戸ワイン」。これは塩尻で造っていて、結構人気ワインになってるものだ。飲んだことがないので「オッ城戸ワインか」ということになったが、そのラベルを見るとコンコードとある。所謂葡萄ジュースで見かける品種だ。更に裏を見ると甘口の表示が。ここでがっくり。城戸ワインもこんなの出してるんだ、と正直思った。初心者用というやつか。まあしかし、持ってきたものだからとご馳走になる。味は予想通りで、確かに飲み易いが、熟成感は一切なく、コンコードの香りも強くジュースのようであった。

おつまみは紀ノ国屋がやや入った地元のスーパーで買った、おつまみ詰め合わせの残りであった。オリーブやチーズ(コンテ、ゴルゴンゾーラ、カマンベール)があって、おつまみ的には問題がなかった。H君は一部上場の部長のくせにセコく、こんなおつまみセットも結構高いですネなどと言う。全く困ったものである。しかし、田舎では大体こんなもので、お金があっても食べ物には恐ろしいほど使わないのが一般的なのであーる。コンテも知らなかったので、これはこれこれこういうチーズで、多分熟成24ヶ月とかそんなもので、だからアミノ酸が増えて旨みが増している、などと解説すると確かに他のと違い旨みが強いですヨネと感心して聞いている、が、どうせ直ぐ忘れるのである。どうにか乗せて、いろいろ買わせたいのだが(ご相伴に与る魂胆)中々そこまでには至っていない。

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78年赤ブルゴーニュ

2012年01月04日 | 食べ物

 

とうとう暮れに、ストックしていた最後のワインを飲んでしまった。ストックしてたというと、如何にもワインマニアが、何十本という秘蔵ワインを保存していたの世界を想像するかもしれないが、そんな大層なものではなく、一時買った七八本の1970年代80年代のワインがたまたまずっと残っていた結果のストックワインである。最後の一本というのは、1978年の「Clos de Tart」というブルゴーニュの赤である。結果的に三十年近く保存していたということになる。ここまでくるとなかなか飲もうということにならずに今日に至ったわけだが、他がなくなった状況ではこれしかない。唯、すでに飲み頃は過ぎているという指摘は前からあったのでその点は不安であった。

でいよいよ抜栓。コルクの状態があまり良くない。ちょっと不安。案の定途中で崩れて、欠けて残ったコルクにもう一回コルク抜きを入れなおす。沈没は免れ何とか抜けた。一応デカンタージュ。色は古いのでレンガ色になってるが、滓が多く濁ってしまった。香りはまだ強いがちょっと違うと思う匂いが混じってるような混じってないような。飲んでみると酸味が強い。酸化が始まってるようないないような。どうもこの辺りはずっとあまり飲んでいないので自信が今一つ。断言できるのは、決して良い状態ではないということ。しかし、完全におかしくなってるわけでもなく何とか飲める状態ではある。香りの強さはまだ残していて、飲み頃の多分十年位前(この部分適当)だったらさぞ美味かったであろうことを想像させる。買ったときで一本2万(今思うと良く買ったわい)、嗚呼もったいないことをした。

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初詣

2012年01月03日 | Weblog

 

買い物ついでに初詣に行った。今は三が日でも普通に店は営業してるので、嘗てのように三が日の静寂というものは感じられない。二日だが、諏訪大社秋宮の参道はそれなりの人混みであった。初詣などと言っても、実は、目的の半分は参道の屋台のケバブサンドを食べること。当地でも、数年前から昔ながらの屋台軍にケバブ屋が参入するようになったのだ。シロコロホルモンとかB級グランプリで有名になったものも登場しているが、どうもあの手のものは食指が動かない。文化に根付いた郷土食が基本のものと、B級グランプリ系の食べ物は根本的に違う、と言ったことはこの際どうでも良く、単にケバブサンドが好きということなのだ。先にお参りを済ませて帰りに買おう。

 

 

丁度昼時で、他はそうでもないがここだけ4人ほど並んでいた。そして一番後ろに並ぶ。すると立て続けに後ろに並びだした。どうも呼び水になったようで、後ろの客はケバブって何だと話しながら待っている。どうやら、ケバブを食べたことはないらしい。行列というのは、それだけで行列を呼ぶことが良く分かる事例である。こちらの順番が来て頼むのだが、チキン、ビーフとあったのでチキンをピリ辛ソースでと頼んだら、チキンビーフのミックスのみと言われる。で必然的にミックスとなる。食べてみると殆どビーフで、何処がミックスだと言う肉だったがこれも屋台系のよくあることだ。しかし味的には、今一つスパイス(辛味ではない)の効きが弱かった。これも屋台によって味が違うと言う屋台系では良くあることである。

 

 

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