ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【論】Watson&Crick,1953,A Structure for Deoxyribose~

2006年03月24日 20時16分41秒 | 論文記録
J.D.Watson and F.H.C.Crick
A Structure for Deoxyribose Nucleic Acid
Nature 171, 737 (April 1953)
[PDFダウンロード]

・記念すべき10本目は、ワトソンとクリックのまさにノーベル賞級(?)の発見についての論文、というよりは速報。速報なので、文章自体はたった1ページだけ。
・「This structure has two helical chains each coiled round the same axis (see diagram).」 この一文で歴史が動いた。
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10本読み終えたところでの、英文を読む上での変化というと、
・英文に対する抵抗感・恐怖感が減った
・明示されてない文章の区切り(句読点)が見えるようになった
・訳す必要のない単語と訳さなければならない単語の、取捨選択ができるようになった
そのおかげで、最初は1ヶ月近くかかっていたものが、だいたい2日(2~3時間)で1本読めるようになりました。でもまだまだ遅い。20~30分程度で読めないと。。。また、内容を見逃したり、取り違えたりしている箇所がけっこうありそう。文章の理解度を上げることも今後の課題。
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[2006.3.25追記]
これに関連して、こんな新聞記事がありました。

湯川の中間子論も…日本の代表的論文、ネットで公開
 湯川秀樹博士や朝永振一郎博士のノーベル賞受賞論文など、科学史に残る日本人の論文を収録した電子図書館(http://www.journalarchive.jst.go.jp)が27日から公開される。
 日本の学会が発行する理学、生物分野などの52誌、3万論文がインターネットで自由に閲覧できる。
 収録されているのは「数物学会誌」に掲載された湯川博士の中間子論など英語論文がほとんどだが、粘菌に関する南方熊楠の論文、イチョウの精子を発見した平瀬作五郎の論文などが掲載された「植物学雑誌」は日本語。もっとも古いのは1880年の「東京化学会誌」創刊号だ。
 紙の冊子を高精細画像で保存した上で、件名や著者名で検索ができるようになっている。論文を引用したほかの文献へもリンクされているため、後の研究にどのような影響を与えたかも分かる。公開当初は全文閲覧無料。
 過去の学術誌の選定を行っている黒川清・日本学術会議会長は「科学という文化遺産や先人の熱い思いを、若い人たちと共有したい」と話している。
 事業を進める科学技術振興機構は30~50億円を投入、5年後までに500誌の電子化を進める予定。
(2006年3月24日21時20分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060324i214.htm
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