ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

『AEDを使用した普通救命講習』受講

2007年08月21日 22時12分14秒 | 日記2005-10
 昨日は職場の研修の一環として、『AEDを使用した普通救命講習』なるものを受講してきたのでそのメモを。
 最近公共機関などで【AED】のシールを見かけるようになりました。何となく人命にかかわる緊急時に使う医療器具というイメージはありますが、実際どう使うのやら。そんな訳で市内消防署の救急隊員を講師に迎え、今回の講習会の実施に至りました。

『AEDを使用した普通救命講習』
◆9:00~ 講義
・AEDとは → 自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator) → 心臓の細動(痙攣;異常な動き)を除く → つまり、電気ショックにより『心臓を動かす』のではなく、一度『心臓を止める』(リセット?)器械
・映画やテレビドラマのワンシーンでときどき見かける、充電完了! と同時に衝撃が走り患者がビクン! となるアレ、の素人でも使えるようにした簡易・携帯版
・AEDの意義:応急処置の遅れにより患者が植物状態になってしまう事例が増えてきたため、少しでも処置を早くするため一般人でも扱えるように法改正
・現在AEDを作っているのは3社のみ。それぞれ操作に微妙な違い有り
・大人用AEDは子供にも使えるが、逆は不可
・問題:室蘭(10万都市)に救急車は何台稼動しているでしょうか? → 答え:3台 意外と少ない
・室蘭の年間出動回数3800件。約1日10件。人口は減っているが出動回数は増加傾向。高齢化のため?
・救急隊到着までに平均6分。この6分を素人でどうにか持たせなければならない
・心肺蘇生法 → CPR;CardioPulmonary Resusciation
・『心臓マッサージ』の代わりに『胸骨圧迫』の言葉を使うようになった → 心臓=左胸 のイメージから、真ん中ではなく左胸を押して肋骨を折る事例が出てきたため
・使用実例 → 昨日、救急車内でAED使用。「いてーな!!」の怒声とともに患者の意識回復。くらうとかなり痛いらしい。。。

◆9:50~ 人形を使った実技[写真]
・各10名ほどで4グループに分かれて実施。一人ずつ順番に全員
・年々、応急処置の内容が変わっている。近年は人工呼吸よりも胸骨圧迫(心臓マッサージ)の比率が増えている。胸骨圧迫:人工呼吸=30:2。人工呼吸は素人には難しいため? 『脈を診る』手順は無し
・実技手順
1.患者発見
 ↓
2.患者への呼びかけ、意識の有無確認
・耳もとで、大きな声で。肩などをたたく
・酔っ払いが寝ている例あり
 ↓
3.手近な人に応援を求める
・119番通報する役 → 通報時、意識の有無の情報があると対応しやすい
・AEDを持ってくる役
・「誰か」ではなく「あなた」と必ず個人指名をすること
 ↓
4.患者の状態確認
・気道確保。あお向け、あごを上げる
・患者の口元に耳をあて、胸の動きを見ながら呼吸の有無を確認
・「見て、聞いて、感じて」10カウント → よく見ると呼吸がある場合有り。あわてていきなり蘇生措置をしない
 ↓
5.心肺蘇生法(CPR)の実施
・人工呼吸&胸骨圧迫(心臓マッサージ)
・人工呼吸2回 → 各1秒。胸が少し膨らむ程度。息を入れすぎるとかえってマズイ
・胸骨圧迫30回 → 左右乳首を結んだ線の中心を押す。4~5cm沈む程度。テンポ100(ドラえもんの歌のテンポ?)で。わりと早い。「強く、早く、絶え間なく」 
・これをひたすら繰り返す。けっこう疲れる作業なのでまわりに人がいれば、交代しながら行なう
・胸骨圧迫はたとえ肋骨が折れても続ける。特に老人の場合折れやすい
 ↓
6.AED機器の到着
・持参者へAEDを扱えるかどうか、心肺蘇生法を実施できるかどうかの確認
 ↓
7.AEDの実施
・箱を開ける。電源を入れる。音声ガイドに従う
・患者の胸の状態を確認 → 濡れ、金属アクセサリ、貼り薬、体毛、ペースメーカなどの有無
・電極(二個)を貼る。心臓をはさむ位置。右肩下と左脇腹
・まわりに人がいないことを確認し電撃スイッチ、オン!
・雨の野外だと非常に危険。周り皆感電
・以後、意識が戻らない間は心肺蘇生法を続ける。またはAED再実施
・AED電極は体に付けっぱなしで
 ↓
8.救急隊員の到着、状況報告、引継ぎ
・救急車誘導役がいると助かる
・心肺蘇生法、AEDの有無・回数。
・倒れた時の状況、目撃者

◆11:05~ 講義
・直接圧迫法 → 止血法として有効。難しいことは考えず、とにかく傷口をギュッ! と押さえる
・119番通報時は「○○市」から言う。携帯からだと隣町の救命センターに電話がつながる可能性あり
・素人が慌てた状況でも実施できるような、全体に簡単な方法になりつつある
・時間がおしてきたので手短かに

◆11:15~ 実技・効果測定
・先ほどの実技を一人ずつテスト。講師がチェック
・胸部圧迫30回が結構重労働。息があがる
・実際、上記の手順をよどみなく行なえるかは疑問。しばらく経ったらもう忘れてそう

◆11:50~12:00 まとめ・質疑応答
Q.今回受講の有効期限(?)は?
A.特にない。が、2~3年に一度は講習を受けてほしい。でも、なかなか続けて受けてくれる人は少ない
コメント
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