アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

法則性…♪

2015-09-04 10:09:18 | Weblog
昨日は久しぶりに体験レッスンの方がお一人来て下さった。
ちょっとお話したところでは、 経験者ではあるが3年ほどブランクがある、とのこと。
久しぶりのレッスンということだから、両手バーでレッスンしましょう。
グラン・プリエ、バットマン・タンジュ、バットマン・デガージェ。
うん、お腹周りのコントロールにも大した問題はないみたいね、ちょっとだけ修正すれば
脚の順番も混乱することなく、よく動かせている。
「あの…、横に脚を動かしたあと、5番の前にいれるか後にいれるか、決まりはあるんですか?」
ん、ある、あります。
決まり、というより法則性がね。
脚を動かす順番の基本は前→横→後→横→です、とくに指定がない限りはこの順番です。
ア・ラ・スゴンドにタンジュまたはデガージェをする場合、つぎに動くのはどの方向か=前なのか後ろなのか、が鍵になります。
次の方向が後ろならばその直前の5番は動作脚が後ろの5番、次の方向が前ならばその直前の5番は動作脚が前の5番になっていなければなりません。
そして、ア・ラ・スゴンドに何回脚を動かすのか、つまり奇数回か偶数回か、が次の鍵です。
次に動く方向が後ろだとしたら、動作脚を5番ポジシオンの後ろに収めなければなりませんね。そしてア・ラ・スゴンドに3回脚を動かすとしたら、後ろ→前→後ろの順に5番に収めます。
同じく次に動く方向は後ろでも、ア・ラ・スゴンドに4回脚を動かすとしたら、前→後ろ→前→後ろの順に5番に収めます。
「というわけで、ア・ラ・スゴンドのつぎの方向がどちらか、ということとア・ラ・スゴンドに脚を動かす回数が奇数か偶数かの二つで判断すればいいんですよ ただ、何回もレッスンしていくうちに自然と身体が理解しちゃいますから大丈夫ですよ」
センター・レッスンでバットマン・タンジュを練習したあとはタン・リエの練習。
タン・リエの基本の《基》。
右脚前5番、アン・ファス、アームスはアン・バ。
→8 ⇒1 ドゥミ・プリエ→2 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、アームスはアン・ナヴァン→3 右脚に重心を引き上げて左脚ポワン・タンジュ・デリエール、アームスは左アン・オーで右ア・ラ・スゴンド→4 右脚前5番→5 ドゥミ・プリエ→6 右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド、アームスはアン・ナヴァン→7 右脚に重心を引き上げて左脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド、アームスはア・ラ・スゴンド→8 左脚前5番⇒1 ドゥミ・プリエ→2 左ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、アームスはアン・ナヴァン→3 左脚に重心を引き上げて右脚ポワン・タンジュ・デリエール、アームスは右アン・オーで左ア・ラ・スゴンド→4 左脚前5番→5 ドゥミ・プリエ→6 左脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド、アームスはアン・ナヴァン→7 左脚に重心を引き上げて右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド、アームスはア・ラ・スゴンド→8 右脚前5番⇒…………
重心の移動をしっかりと。ポワン・タンジュの脚のほうに体重が残ってはいけません。
ア・ラ・スゴンドのとき、上体が反らないように気を付けましょう。
音楽に合わせて練習
次は、ユキさんはポワン・タンジュをデガージェにして練習。
あ゛、移動したあとのア・ラ・スゴンドのコントロールをちょっと修正しようね。
「あの、ア・ラ・スゴンドのあとは5番の前に脚を入れますけど、それは決まりなんですか?」
うん、決まりです。
なぜかというと…
アン・ナヴァンとドゥシュでアンシェヌマンを構成している
からです。
ドゥスの指定がある場合は5番の後ろに収めなければなりません。
だからね…、とアン・ナリエールとドゥスでタン・リエを動いて見せる。
「この場合は後ろ側の脚から動き始めて、後ろ側に収めるというのが決まりになるわけなの」
「あぁ、そうなんですねぇ…。それをちゃんと覚えれば…
うん、大丈夫ですよ
クラシック・バレエの動きにはちょっとした法則性がある。
それに気づくと動きやすくなったり覚えるのが楽になったりする。
クラシック・バレエって案外、数学的なのよね
コメント
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