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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

FRBの16兆ドルはマネタリーベースに反映されている・・・不正融資とは言いがたいのだけれど

2012-03-08 03:48:00 | 時事/金融危機
 

下記の記事には大きな間違いがあります。
アメリカのマネタリーベースにはFRBの銀行融資は含まれません。
さらにFRBの銀行への貸し出し16兆ドルは
1年間に短期融資で複数回融資「ノベ」の貸し出し量で、
実質は1兆ドル程度だそうです。
さらに、これらの資金はきちんと返済されている様です。

不確かな情報を拡散してしまった事を、お詫びいたします。
 


■ FRBの16兆ドルはマネタリーベースに反映さえれている ■



FRBの16兆ドルの低利(無利息?)融資は、
額があまりに大きいので、ビックリしましたが、
よく考えたら、アメリカはサブプライム危機後、
マネタリーベースを3倍に膨張させていますので、
16兆ドル以上をばら撒いても、おかしくは無いですね。

という事でアメリカのマネタリーベースの推移を見てみます。
2007年前が約8兆円で推移してきましたが、
2007年から急拡大して、2010年末には約20兆ドルになっています。

先日の16兆円のFRBの融資からアメリカ分を抜き出すと
約10兆ドルになり、TARPなどで増刷された分を足せば
FRBがデータを偽っていたという事では無いようです。

さらにグラフを見ると、QE2の実施時期にも急拡大しており
この額もQE2の額の6000億ドルを大きく上回っています。

■ QE1、QE2と言って報道される額は一部である ■

アメリカのマネタリーべースがサブプライム以前と比べて
3倍という情報は私も知っています。

ところがQE1が約1.7兆ドル、QE2が6000億ドルという数字が
一般的に報道されるので、16兆ドルという数字との間に違和感を感じて
FRBの不正融資かと、思わず勘ぐってしまいました。

QE1やQE2はFRBが債券などを買い入れて、
自身のバランスシートを肥大化させながら市場に資金を提供する額で、
その他に通常の資金供給を行っている額が16兆円(世界全体)という事の様です。

アメリカの発表するマエンタリーベースはM2で、
海外のドルを含むM3では無いので
16兆ドルの内、10兆ドルがアメリア国内でのドルの増加分となるのでしょう。

ロンポールが議会のFRBを査察する様に要求して、
その結果提出された数字なので色眼鏡で見てしまいますが、
要はサブプライム危機以降、FRBは米ドルをジャンジャン供給しているという事です。

■ QE3が待ち望まれる訳 ■

アメリカの金融界ではQE3の実施が待ち望まれています。
これも、QE3の額として報道されるのは、
FRBが国債や債券を市場から買い上げる額だけで、
その裏ではそれを何倍も上回る資金供給が行われるのです。

ですからQEに合わせて、金融市場や商品市場の価格が上昇するのは当たり前です。
一方、異常なのは、それらの市場がQEが終了すると下落する事で、
結局数兆ドルという資金供給でも景気を活性化できていない事に問題があります。

■ ドル安は当たり前 ■

ユーロは昨年12月以来、マネタリーベースを急拡大させています。
それでも、マネタリーベースの増加量ではドルの圧勝です。

日銀は例によって口ではインフレターゲットと言っていますが、
資金供給量は50兆円そこそこです。

ですから、ドルは円やユーロに比べて供給量が圧倒的に多いので、
1/2や1/3に減価してもおかしくは無いのです。

「超円高」と言われていますが、
75円で「円安」だと言って差し障り無いでしょう。
マネタリーベースから見たドルの価値は、1ドル50円でも不思議では無いのです。

それが80円台という事はやはり「腐ってもドル」という事でしょうか?

■ 通貨安に取り付かれる世界 ■


特にアメリカは輸出では無く、
海外資産による所得収支で生きている国です。

強いドルの時代に投資した回収は、
弱いドルで行えば、為替差益が拡大します。

この様に通貨安の要求は、海外資産を大量に保有する国では常に発生します。
イギリスが良い前例でしょう。

1940年には1ポンド=4ドル3セントでした。
現在は1ポンド=1.6ドル程度です。

ポンドは下落するドルに対しても40%に切り下がっています。

■ 円高で海外資産に投資して円安で設ける ■

日本が貿易赤字に陥った事は記憶に新しいと思います。
貿易黒字を溜め込んだ日本円が高くなる事は避けがたい事です。

しかし、これは輸出産業の空洞化を招き、
貿易収支はある時点で赤字に転換する事も避けがたい事実です。

これはかつてアメリカやイギリスが辿って来た道です。
彼らはポンドやドルが強かった時代に海外投資しています。
そして、現在、自国通貨安を利用して、
回収額で為替差益を発生させています。

■ 対外債務国にはインフレの誘惑が付きまとう ■

さらにアメリカなど対外債務国はインフレの誘惑も付きまといます。

アメリカ国債や、自国内の債券を商品化して世界に売り歩いています。
当然、返済額は少ない方が良い。

そこで借金返済が相対的に楽になるインフレを望む傾向があります。

「弱い通貨が国益?」かとも思いますが、
「機軸通貨」だからこそ、自国通貨安やインフレを利益に変化できます。

ところが、この政策を普通の国がやると、通貨安に歯止めが掛からなくなります。
アルゼンチンやジンバブエが良い例でしょう。

アメリカとアルゼンチンの間には、
「機軸通貨」という大きな違いが存在するのです。


「本当に死んじゃうから」・・ソープドラマにもそろそろ飽きて来た

2012-03-07 15:49:00 | 時事/金融危機
 


■ ギリ子の事、忘れてなんか欲しく無いの!! ■

「見て、ギリ子の事をもっと見て!!」

「だから、オマエの事、いつも見てるじゃないか」

「私だけ、見てて欲しいの」

「それは無理だよ・・・。稼がなくちゃいけないし・・」

「ダメ、アメ子に浮気しようとしたの知ってるんだから!!」

「そんな、あれはちょっとした遊びだよ。もう手を引いたし。」

「ウソ、私が貢いだお金でアメ子と遊んでいるでしょう」

「あんな見た目だけ派手で、気の強い女にオレが本気になる訳ないだろう」

「ウソよ。この間だって同じ事言ったじゃない」

「じゃあ、どうすれば良いんだよ!」

「もうイイ、私手首切る。」

「おい、ちょっとそれは止めろよ。この間だって救急車に乗ったろう。」

「どうせ、死ねないと思ってるのね。今度は深く切るわ。」

「オイ、ちょっとカンベンしてくれないか。またカーベットが汚れるじゃないか。」

「カーペットと私と、どっちが大事なの?」

「いや、だからそんなの比べるまでも無いだろう」

「あんた、私に勝手に保険掛けたでしょう。知ってるんだから」

「それは、オマエの為を思って・・・だって、オマエすぐに手首切りたがるし・・。」

「私の為って、掛け金もらっているのアンタじゃない」

「おい、ちょっと落ち着け。いや、マジヤバイって・・・」

「そうよ、保険金支払えないからヤバイのよね・・」

「おい、そうやってオレを困らせようったってそうはいかないゼ」

「今度は本気よ」

「やって見ろよ。保険なんて買った連中脅したら、皆要らないって言ったぜ。」

「ウソ!!ウソに決まってるわ」

「本当だって。保険払えって煩いのはヘッジのハエどもだけだぜ」

「そんなウソ信じないわ。あんたは破産すれば良いわ」

「そうだ、カネを払う。カネが欲しいんだろう」

「あんたのキタナイ金なんて要らないわ。(本当は欲しいど)」

「なら、日本か中国に出させよう。足の付かないキレイな金だぜ」

「この前、少しも貰ったわ・・・・。」

「大丈夫、日本とは付き合いが深いんだ。今回も為替と株で世話してやったし」

「私日本のお金は好きよ・・」

「そうだろう、オレも好きだ」

「私はどうすればいいの?」

「なーに簡単さ。又この間の様にちょっとヒステリックに騒げば良いのさ」

「スタバで騒ぐのね」

「そうさ、犬も連れて行け。目立つから」

「そうするわ。」


その夜電話で・・・


「アメ子か?」

「何、こんな時間に、何の用?」

「いや、ギリ子が又騒ぎを起しそうなんだ」

「あんな女、とっと別れなさいよ。」

「お前、あいつに保険掛けてなかったっけ?」

「あら、そうだったかしら?」

「今度はあいつもマジらしいぜ」

「そう、困ったわね・・・」

「ちょっと、金を握らせればオトナシクすると思うぜ」

「いつもの事ね・・・でも、私は払わないわよ。今、お財布が寂しいの・・」

「この間、派手ににばら撒いたって聞いたぜ」

「あんなのただの噂よ」

「もうちょっと金があればギリ子とも縁が切れるんだ。」

「あんた、そういう腹黒いところが嫌いよ。」

「それはお互い様だろ・・・」

「そうね・・・・」




ギリシャ問題も巡る記事を読んでも、
頭に浮ぶのは、こんなどうしようも無いシーンだけになってきました。

今度も未遂に終わるのか、
それとも、不慮の事故となるのか・・・・。

もういい加減、お昼のソープドラマにも食傷気味。

「放射線」と「健康被害」・・・何が被害を拡大するのか?

2012-03-07 12:38:00 | 福島原発事故
 

■ 医療用X線フィルムの感光 ■

「反原発デマには気を付けろ・・・善意の暴力」の拍手コメントを頂いた方が色々な情報を教えてくださいました。

その方は、「福島の放射線は危険」と思われている様なので
私が今から書くことは、その方に意に沿わないかも知れません。
その事を最初にお断りして、頂いた情報を検証してみたいと思います。


福島原発周辺の医療施設で未使用のX線フィルムが放射線によって感光している様です。
これはフィルムの保存状態にもよりますが、
頂いた情報によれば、鉛製の箱に入れられていたフィルムだそうです。
この事実は、医師の方達より、国に連絡がいっているそうです。


α線は紙一枚で遮蔽されます。(但し、二次的な崩壊でβ線やγ線が発生します。)
β線はα線よりは浸透力はありますが、金属で遮蔽できます。

X線フィルムを感光させたのはγ線核種であるセシウム137でしょう。
但しある程度の厚みを持った鉛板は、γ線を遮蔽しますので、
X線フィルムが保存されていた鉛の箱の板圧は、それ程厚いものではないと予想されます。

飛行機に搭乗するときに手荷物検査でX線検査を行いますが、X線はγ線と同等です。
カメラのフィルムはX線で露光してしまう為、鉛の薄いシートの袋に入れる事は良く知られています。

X線フィルムがどの位の放射線による感光をしたのか詳細は明らかではありませんが、
ネットでは他の医師の方も、X線フィルムの露光の情報を載せられています。

鉛板で遮蔽された箱の中のX線フィルムのγ線による感光は、
確率的に発生すると思われます。
鉛板圧が薄ければ、鉛を透過するγ線が確率的に発生します。
そして、その頻度は、線量に比例します。

X線フィルムは当然、室内で保管されていたでしょうから、
室内にセシウム137が漂っていた事が分かります。

■ γ線の強度が重要 ■

問題となるの放射線による空間放射線線量です。


http://engawa.kakaku.com/userbbs/124/picture/detail/ThreadID=124-241/ImageID=124-78/より

上のグラフは原発事故直後の南相馬市で測定された空間線量ですが、
γ線の最大は、計測されている数値では3月12日の20(μGr/h)です。
測定されていない日時で、もう少し高いデータもあったかも知れませんが、
最大を記録するのは多分、3号機の水素爆発(?)の直後か思われます。

され、データからは比較的短時間に20(μGr/h)を記録した後、
データは概ね、5(μGr/h)以下で推移しています。

この20(μGr/h)というのがどの程度の放射線量かと言えば、
20(μGr/h)x24(h)x365(DAY) = 175.2(mGr/Sv)となります。

これは1年間20(μGr)の外部被曝が継続し場合の年間線量ですが、
1回のCTスキャンで発生する対幹部(体の中心は放射線強度が高い)の
被爆量に2~4倍程度でしょうか?

この数値を高いと見るか、低いと見るかは意見の分かれる所です。
私は1旬の20(μSv/h)などという被曝は、取るに足らない被曝と考えます。

レントゲン検査で浴びるX線(γ線)の線量は、50(μSv)と言われていすが
仮に1秒間で50(μSv)を照射するならば 
1時間当たりに換算すれば182.5(mSv/h)となります。

レントゲン撮影に使われる放射線の線量は、1秒単位で言うならば
20(μSv/h)の9125倍の強度を持っているのです。

当然、放射線の影響は積算しますから、
20(μSv/h)を2日間浴び続ければ、0.96(mSv/2日)という被曝をします。

ところで、健康被害が確認されている広島や長崎に被爆の量が
100(mSv)の一瞬被曝だといされています。
放射線によるDNAの損傷が2日程度で修復すると考えると、
20(μSv/h)の数日の被曝が、健康に影響を与えるとは考え難いものがあります。

ですから枝野官房長官の「ただちには影響の無いレベル」という発言は間違いではありません。

■ 20(mSv/年)の影響 ■

この様な事を書くと、「チェルノブイリでは大勢の子供が甲状腺癌になった」と指摘を受けます。

さらにチェルノブイリの強制非難区域の指定は5(mSv/年)だとも指摘されます。

チェルノブイリの強制移住の指定が行われたのは事故後5年経ってからです。
冒頭にグラフでも分かる様に、空間放射線は事故直後の
放射性ヨウ素131など半減期の短い核種が崩壊する時が高く、
その後、セシウム137や134という半減期が
30年以上ある様な核種が崩壊する過程では、事故直後に比べて低くなります。

1) チェルノブイリの強制非難地域指定(約5(mSv/年))は事故後5年の空間線量
2) チェルノブイリの強制非難地域における事故直後の空間占領は
   ヨウ素131の崩壊過程では、5(mSv/年)よりも遥かに高い
3) 食品の摂取規制がされなかったので高濃度にヨウ素131で汚染された牛乳を
   子供達は事故直後に飲んでいる

南相馬市のデータでは、事故後直ぐに空間占領は5(μGr/h)を下回り、
その後は緩やかに減衰して、1(mSv/年)という基準値も下回っています。

飯館村など、風向きによてはこのデータよりも高い地域は存在するのでしょうが、
汚染レベルとして、格納容器が存在せず、
原子炉が露出して燃え盛ったチェルノブイリ事故と
福島の事故を同一視するのは、私的には問題たあるかと思います。

福島の放射性物質の多くは、冷却水によって地中に浸透し、
その一部は、海に流出しています。
ですから大気中への放射性物質の放出は少ないのです。

■ 放射線の影響を常識よりも低い ■


福島原発事故は、政府が発表しているよりも重大事故ですが、
チェルノブイリに比べれば、放射性物質の陸上への飛散は少なくい。

放射線の健康に対する影響は、ICRPの防護基準が放射線の影響を1000倍程度過大評価しているので、政府が発表していよりも格段に小さい


これが、このブログの基本スタンスです。
(福島原発事故の項目で、まとめて見る事が出来ます)

確かに放射線の影響は未知数の所が多いのですが、
放射線の影響を1000倍も過大評価している基準や法律が守られている限り、
福島周辺においても、放射線による健康被害は今後とも発生しないと考えます。


放射線の影響が比較的大きいといわれる胎児においても、
データを見る限り、世間で言われている程には影響は大きくないと個人的には考えています。

「胎児はどのくらい放射線に弱いのか・・・統計データの見方
http://green.ap.teacup.com/pekepon/643.html

この様な観点から私は次の様に主張します。

福島周辺で原発事故による被害を拡大しているのは、
過剰な防護基準値であって、決して放射線自体では無い



私が個人のブログでいくら主張しても大勢は変えられませんが、
多少なりとも不安が緩和されるのであれば、このブログも無駄では無いと考えています。


最後になりますが、福島原発周辺のペットや家畜に過酷な運命を強いたのも、
過剰な放射線防護基準だという事を知っていただけたらと思います。

ただ、事故初期には事故がどんな重大事故に発展するか不明でした。
20Km,30Kmという強制非難は政府としては避けられない対応であった事は理解して下さい。

原発災害の鉄則は、事故直後はとにかく遠くへ逃げろ。
事故が収束する過程では、あまり怖がり過ぎる事はせず、しかし注意は怠るな・・です。

「神は死んだ」・・・FRBこそが神なのか?

2012-03-07 06:00:00 | 時事/金融危機


下記の記事には大きな間違いがあります。
アメリカのマネタリーベースにはFRBの銀行融資は含まれません。
さらにFRBの銀行への貸し出し16兆ドルは
1年間に短期融資で複数回融資「ノベ」の貸し出し量で、
実質は1兆ドル程度だそうです。
さらに、これらの資金はきちんと返済されている様です。

不確かな情報を拡散してしまった事を、お詫びいたします。
 




<訂正>

アメリカのマネタリーベースの増加を調べたら、
しっかり増えていました。
「FRBの16兆ドルはマネタリーベースに反映されている・・・不正融資とは言いがたいのだけど」 2011.03.08人力でGO

http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20120308/archive 


■ お金は天から降ってくるらしい ■

「あーあ、神様が居たらなぁー。」
「どうしたんだよ、急に」
「いやさぁ、オヤジがリストラされて今月から仕送りが少ねぇんだよ」
「マジ!そりゃ大変じゃん」
「だからさぁ、神様が現れてドーンとお金くれねぇかなーーなんてさ・・・」
「だけど、オマエ、毎日パチンコ屋で結構稼いでたジャン?」
「あれ、全然ダメ。この間大負けしちゃってさ、
 少しでも取りもどそうとして、金借りたんだけど、又負けちゃってさ・・」
「そりゃ、マジ、ヤバイじゃん」
「だからさぁ・・・神様が金くれないかなぁーーーなんて・・・」

・・・天の声・・・
「大丈夫だぞー。お前は救われるーーー」

「エ、今お前何か言ったか?」
「イヤ?」
「お前は救われるー・・って聞こえたけど」

・・・天の声・・・
「とりあえず幾ら欲しいのか言ってみなさいーーーー」

「エ、又!?、幾ら欲しいって、そりゃ、1000万円くらいあればイイかな?」
「どうしたのオマエ、さっきから?」
「いやね、幾ら欲しいかって聞かれたから、ドーンと言ってみた」

ドーン!!

「うわぁ、ヤベー!!。お金がドーンと落ちてきたよ」
「早く隠せよ。それにしてもマジ、ヤバクねぇ??」
「これ、貰っちゃっていいんだよねぇ・・・」

・・・天の声・・・
「足りなくなったら、いつでも祈るが良い・・・」

「足りなくなったら、又くれるってさ」
「誰が?」
「だから、神様?」

■ アダムスミスの神は死んだ ■

自由主義経済が信仰する神は、「アダムスミスの神」でしょう。
自由な経済活動は、「神の見えざる手」によって利益が最大化される・・。

これは経済の一面であって、
「神の見えざる手」は冷酷です。
奪われる者からは、容赦無く奪ってゆくからです。
だから、お金が滞留する事無く、
経済は最大の効率を獲得するというのが、自由市場の鉄則です。

ケインズ経済学などは、この自由主義経済に規制を掛ける事で、
効率と速度を落としてその影響を緩慢なものにする試みに過ぎません。

政府の「財政出動」によって、民間と逆の方向の資金供給を行い、
神の力を軽減していたのです。

しかし、それとて神の力にあがなうものでは無く、
神の移り気によって、政府の役割はやがて解消されたりしていました。
景気循環によて、政府の負債が無限に膨らむ事は無かったのです。

■ FRBの16兆ドル無利子融資は「神殺し」? ■

ところが「神」に敢然と立ち向かう者が現れました。
その名を「FRB」と呼ばれています。

彼はリーマンショック後、16兆ドルの資金を銀行に無利子でばら撒きます。
人類の強欲に神が下した鉄槌を跳ね除けようとしたのです。
(2007年6月~2010年12月まで)
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/fxdondon/comment/20120227/1330324578

彼こそが「神殺し」の名に相応しい英雄です。
彼の活躍によって、世界は一時、救われたかに見えました。

「無から金を作り出す」FRBこそが、新たな神になったのかも知れません。

■ 民はひたすら神に祈る・・・もっと金を!! ■

あれから数年・・・。
新たな神の力は薄らいでいます。
世界は又もや危機に瀕しています。

強欲な民達は、新たな貢物を神に要求しています。
「もっと金をくれ、さもないと破綻してしまう」

FRBは何度か民の要求に応えました。
神として、民の期待に応えたかったのです。

しかし民の要求は留まるところを知りません・・・。

遠く古代の神々にの地でも、民達は火を持って神に要求を突きつけます。
「もっと金をくれ。さもなくば神殿に火を放つぞと・・・」
そして彼らは「銀行」に火を放ちました。

■ 天上の神はただ見ているだけ ■

かつて神であったアダムスミスの神はその様を天上からただ見ているだけでした。
彼は知っているのです。
鉄槌なぞ下さなくとも、神を語る者は長くは無いと・・・・。

昔、神に近づ付こうとした少年の、翼の蝋が溶けて落下した様に、
人は神になれないことを知っているのです。
理にそむく者は、いつかは報いを受けるのです。

■ さらに上から神を見下ろす者 ■

その時、アダムスミスの神をさらに上から見下ろしている者が居ました。
その事に誰も気付く事はありませんでした・・・。



現在の世界を簡単に書けば、神々の戦いです。
金融の世界のルールを定めたのが神だとしても、
経済の理を定める神には敵わないでしょう。
そして、それすらも、世界の理を定める神の前にあっては非力なのでしょう。

ある意味、私の願望かも知れませんが、
「何でもありの経済」は、いつかは手痛い報いを受ける様に思えて仕方がありません。


「マッチョ」な大統領と「キモカワイイ」首相・・・意味は無いけれど、その隔たりは大きい

2012-03-06 15:33:00 | 時事/金融危機
 



「ソーシャルニュース Ceron.jp」より



■ 強い大統領と弱い首相 ■

日本人  「よく君たちはプーチンの様な独裁者を支持できるね」

ロシア人 「ドジョウを自称する様な自虐的な男を首相にしておく君たちこそ信じられないよ」

日本人  「ドジョウは無害だからね。権力は国民の敵さ。君たちだって知っているじゃないか」

ロシア人 「僕らは皇帝の時代から権力は嫌いじゃないのさ。」
      「力が無ければ国民を守れないじゃないか?」

日本人  「いざとなったらアメリカに守ってもらうのさ。」

ロシア人 「アメリカは狡猾だよ。オオカミを家に入れるようなものさ」

日本人  「そこはドジョウの知恵さ」

ロシア人 「どうするんだい」

日本人  「ヤバクなったら豆腐の中に逃げ込めばいいのさ」

ロシア人 「そんなの、豆腐ごと食われちゃうじゃないか」

日本人  「いや、オオカミは肉食だから豆腐は食べないさ」

ロシア人 「クマは雑食だって知っているかい」

日本人  「・・・・」


別に深い意味はありません。
ただ、プーチンが日本の首相になったとして
はたして人気が出るかなと・・・。

新聞各社は「プーチン=怖い」という刷り込みをしている様ですが、
国際社会で「弱い事」を売り物にする日本の首相は、
いったいどういう目で見られているのでしょう?

そして「ドジョウ発言」をどちらかと言えば好感してしまう日本人って
やはり相当国際社会の中で浮いた存在の様に思えます。

「キモカワイイ」などという感覚が、はたして海外に通じるのか?
単に「キモイ」ものは「ベシャッ」って潰されるのでは無いか?