ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

国産ワイン

2006年11月12日 | ワインの話

Photo_116 今朝は風も強く寒かったが、昼には温度も上がり暖かい。こういった一日の温度差がブドウなどの果実には良いという。
樹木にも知性があるという話がある。草花に話しかけると、反応があるという。あまり試したことはないが、あり得そうな気もする。一日の温度差が大きいと果実が甘くなるのも、暖かいうちに、太陽の恵みを糖として蓄えようと考える知性かもしれない。(もちろん、温度差が大きいと糖が増すメカニズムは解明されており、知性とは関係ないと云ってしまえばお終いですが)
川沿いの丘陵地帯や盆地は一日の温度差が大きく、ブドウの栽培に適しているわけだ。丘陵地帯や盆地の斜面が北向きか、南向きかで、また善し悪しが決まる。日本にも、その程度で適した土地は多いが、どうしてもワイン造りに適したブドウが出来ない。日本は湿度が一年中高いのが原因だという。この湿度のために、カビが生えやすくブドウに適さないし、ブドウの実からも水分を吸って水っぽい果実になってしまう。生食のブドウならみずみずしく甘ければ良いのだが、ワインにすると濃縮味が出ない。
また、一番の問題は食文化にあるかもしれない。ワインを飲むという文化がないからと云っては味もそっけもないが、ブドウは生食という習慣があるため、ブドウは生食用に作った方が生産者は収入になる。そこが、大きな問題のようだ。720ミリのワインを作るのに1キロのブドウが必要。同じ1キロのブドウを作ったら生食で売った方が利益が上がるという。
以前、長野県で原産地呼称法が始まった時に出かけたことがあるが、まだまだ日本のワインは難しそうだ。特に、低価格で良いワインというのは、生産者の方の負担が大きすぎると思った。日本のワインの場合は、ある程度の値段を出さないと美味しいものに出会えないようだ。
寒いだの、暑いだの、坂道はきらいだなどと云っているクアトロの父は、ワイン造りには適していないが、安くて美味しいワインを探すのは、得意だ。

コメント
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