つれづれなるままに  860  お盆

2009-08-07 08:55:45 | 季節感

7月13日がお盆迎え火、都会では7月にお盆の所もありますが、地方では8月、夏休みや、7月の農作業の忙しさを避けて8月の所が多いようです。

我が家の住職は仙台の親友兄貴の子供です。仙台の有名なお寺、男子3人の長男、当然仙台のお寺を継ぐと思っていましたが、寺を次男に譲り放浪の旅に、北海道に流れては来たものの、仏の道に目覚めて、札幌にお寺を建てました。早速檀家になりましたが、程なく奥様が他界、2年後それを追うかのように住職も、まだ独り立ちの出来ぬ跡継ぎ息子が住職に、しかし肩の荷が重かったのでしょう、程なく父親と同様に放浪の旅に出てしまいました。今は盆供養のときは、仙台のお寺から次男が出向きますが、後は寺守の方が寺を守っています。ご縁で檀家になりましたが、合同盆供養に行くだびに複雑な思いがします。3人の男の子寺中駆け回り元気だった若かりしの頃の住職を・・また亡き主人を・・、祖母たちを、お盆とはこのように先祖や故人を思い出して懐かしむ、先祖の霊が下界を訪れる「盂蘭盆会」としての仏教の行事でもあります。

きゅうりで作った馬、なすびで作った牛、それらに割り箸で足を作りお飾りを、これは精霊馬と言い、先祖や故人の霊が盆ちょうちんの明かりを迎え火として導かれきゅうりの馬に乗って帰ってきます。帰りはなすびの牛に乗り送り火とともに、戻っていきますが、往きの馬は馬を使ってあの世から一刻も早く帰ってきて欲しい願いからで、また帰りは牛を使ってあの世にすこしでもゆっくりと戻って欲しい願いからのようです。また牛は帰りの荷物運びとも言われています。仕事に追われ日々を振り返る暇もない私たちも、この何日かは故人と向き合い故人に手を合わせ、故人と会話する良い機会かもしれません。

     お正月にいただいた「ユリ根」食べ残りを植えました。葉は違いますが花は鬼百合と同じです。つるにんじん  トルコキキョウと、もう今日は立秋です。